セレタイド(Seretide) インヘラー 25+125mcg 120回分

セレタイド(Seretide)インヘラーの概要

セレタイド インヘラーは、イギリスに本社のあるGlaxo Smith Kline（グラクソ・スミスクライン）社が販売している吸入薬です。主に気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫などに使用されます。

喘息は、繰り返す起こる発作が原因で気道の組織が変形してしまい、気道が狭い状態から戻らなくなってしまいます。喘息を患っている方の気道は、症状がない状態でも常に炎症を起こしている状態です。健康な人に比べて気道が狭く、空気が通りにくくなっているので少しのホコリやたばこ、ストレスなどによって発作が起きてしまいます。

セレタイドは、既に起こっている発作を緩和したり、急な症状をすぐに鎮めたりする効果はありませんが、2つの有効成分で長時間気管支を広げ、発作が出にくい状態を保つ役割を果たします。長期的に継続して吸入していくことで気管支の炎症をおさえられます。

また、セレタイドは２００３年に慢性閉塞性肺疾患（COPD）の新しい治療薬として欧州医薬品委員会から評価され、以降COPDの治療にも使用されています。慢性閉塞性肺疾患（COPD）とは肺の生活習慣病とも言われています。

咳や呼吸困難などの症状が気管支喘息と似ていますが、進行性であるという点が異なります。気管支が炎症を起こしたり、肺胞が破壊され肺機能が低下することで悪化すると、せきや痰、息切れが強くなり生活に支障をきたすまでに。セレタイドはこのような症状にも有効です。

セレタイド インヘラーの効果・効能

セレタイド インヘラーの有効成分はサルメテロール（Salmeterol）とフルチカゾン（Fluticasone）です。サルメテロールは気管支拡張作用を持つβ２刺激薬、気管支の筋肉を緩め、狭くなった気管支を広げて呼吸を楽にします。

フルチカゾンは、抗炎症作用のあるステロイド剤です。この二つの成分が相互に働き気道を広げ、炎症を抑える働きがあります。効果が長時間にわたって続くのが特徴で、発作の頻度や程度を軽くしていきます。既に起こっている発作を鎮めるための即効型の薬ではありません。

セレタイド インヘラーの使用方法・注意事項

セレタイド インヘラーは気管支喘息には、１回２吸入を1日２回行ってください。使用前によく振りましょう。症状により、少なくしたり多くしたりなどの切り替えてください。なるべく同じ時間帯に吸入し、吸入後はすぐにうがいをしてください。

副作用として、下記のような症状があります。

• 声枯れ
• こうくう・咽頭カンジダ症
• 口腔・咽頭の違和感
• 痛み
• 不快感
• 頭痛
• 発疹
• 蕁麻疹
• むくみ

感染症、甲状腺機能亢進症、高血圧、心疾患、糖尿病などこれらの疾患がある場合には十分に状態を観察しながら慎重に使用をしてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。