サレス(Salres) 100mcg 200回分

サレス(Salres)の概要

サレスは、 デヴァ・ホールディングス社が製造・販売する気管支を広げる作用を持つ吸入薬です。気管支を広げて呼吸を楽にする気管支拡張薬で、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）に効果的です。

気管支喘息は、空気の通り道である気管支が慢性炎症などにより狭くなる病気です。喘息の発作が起きると、息を吐いたり吸ったりするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーという音が聞こえたり、苦しそうに聞こえたりします。遺伝的な要因やアレルギー反応が原因となって生じることが多いです。

慢性閉塞性肺疾患は、COPDと呼ばれ、慢性的な気管支炎や肺気腫などの状態を表す名称です。喫煙が原因であることが多く、喫煙者の15〜20％がCOPDを発症するという報告もあります。肺気腫は気管支が腫れやすく、肺の中に空気が過剰に充満し、息を吐いたり吸ったりすることが困難になります。

サレスを製造・販売するデヴァ・ホールディング社は、1958年に設立されたイスタンブールに拠点を置くジェネリック医薬品メーカーです。医薬品分野では、抗がん剤や循環器系、スキンケア、神経系、呼吸器系、泌尿生殖器系などの製品を提供しており、世界60カ国以上で800以上の医薬品が認可されています。

サレスの効果・効能

サレスの有効成分は、サルブタモール硫酸塩100mcgになります。気管平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激して気管支を広げ、喘息の悪化を防ぐ作用を持ちます。従来のβ刺激薬と比較して心臓を刺激する作用が弱く、気管支に選択的に作用します。

服用してから即効性があり、早ければ服用した当日から効果を実感することもできます。効果持続時間は4～6時間です。

通常下記のような症状を緩和するために用いられます。

• 気管支喘息
• 小児喘息
• 肺気腫
• 急・慢性気管支炎
• 肺結核
• 珪肺結核

サレスの使用方法・注意事項

サレスの服用方法は、1日2回、朝と就寝前に吸入します。小児でも吸入できますが、分量を調節して吸入してください。1回目と2回目の間は12時間以上の間隔を空け、一度にたくさん摂取しないように注意する必要があります。吸入薬を使用した後は、日常的にうがいをする習慣を身につけておくことをおすすめします。ただし、発作で呼吸するのが辛い時は無理にうがいをする必要はありません。

用法・用量を守ることで副作用が出る心配はありませんが、成分を過剰に摂取すると頭痛や心拍数の上昇、手の震えなどの症状が出る可能性があります。動悸や心拍の増加は、時間とともに落ち着く副作用である場合が多いですが、心疾患のある方や、心臓の不調を感じる方は、すぐに医療機関を受診してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。