ペンビル(Penvir) 500mg 3錠

ペンビル(Penvir)の概要　※ファムビルのジェネリック

ペンビルは、 Hetero（ヘテロ）社が製造・販売する抗ウイルス薬であり、帯状疱疹、単純ヘルペス、性器ヘルペスなどのヘルペス感染症の治療薬になります。ペンビルは、先発薬のファムビルと同等の効果がありながら安価であるため、費用対効果が高いのが魅力です。

特にヘルペスウイルス感染症の症状改善に多く利用され、疱疹の症状にも効果を発揮します。単純ヘルペスウイルスなどのヘルペスウイルス感染症は、感染すると皮膚や粘膜など体のいたるところに吹き出物や水疱ができます。

ヘルペスは内服薬、外用薬、注射薬などさまざまな薬物療法で治療することができますが、ペンビルは経口薬であるため簡便に治療できるという利点があります。

ペンビルの効果・効能

ペンビルの有効成分は、ファムシクロビル500mgになります。ファムシクロビルを服用するとすぐにペンシクロビルに分解され、ヘルペス群ウイルス感染細胞内で特にリン酸化によってペンシクロビル三リン酸が生成されます。そのため、ウイルスのDNA鎖の進行が妨げられ、DNAの複製を阻害し、ウイルスの増殖を抑制します。

他のウイルス治療薬と比較して、服用後50分ほどと比較的短時間で血中濃度がピークに達するため、素早く効果が期待できるのが特徴です。ペンシクロビルは単独でも服用可能ですが、ファムシクロビルから代謝した場合、血中半減期が約4時間となり、1日の投与量を5回から3回に減らすことができると研究で明らかにされています。

ヘルペスは再発しやすく、症状が出てからできるだけ早く服用するほど高い効果が期待できます。発症初期にペンビルを使用することで、治癒までの期間を48時間程度短縮することができます。

ペンビルの使用方法・注意事項

ペンビルの服用方法は、単純ヘルペスの場合、通常成人はファムシクロビルとして1回250mgを1日3回服用します。再発性の単純ヘルペスの場合、通常成人はファムシクロビルとして1回1000mgを2回服用することも可能です。帯状疱疹の場合、通常成人はファムシクロビルとして1回500mgを1日3回服用します。

本剤は一般的に、5日間服用する必要があります。それでも改善が見られない場合、または悪化した場合には、速やかに他の治療法に変更してください。一度に2回分を服用すると有効成分の量が過剰になり、副作用のリスクが高まる可能性があります。

主な副作用は、以下になります。

• 吐き気
• 下痢
• 発疹などの皮膚症状
• 眠気
• めまい
• 頭痛

服用開始の段階では車の運転、高所での作業、危険な機械の操作には注意が必要です。

痛風の治療薬であるプロベネシドを同時に服用すると、ファムシクロビルが体外に排泄されるスピードが遅くなる可能性があります。また、腎臓の悪い方や高齢の方は薬の排泄が遅くなる傾向がありますので、服用する際には量を減らしたり、間隔を長くしたりするなど慎重に用いるようにしてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。