プソルキュタン(PSORCUTAN) 軟膏 30g

プソルキュタン(PSORCUTAN) 軟膏の概要

プソルキュタン軟膏は、インテンディス社の製造・販売する尋常性乾癬の治療薬です。乾癬とは、お肌の真皮内が充血して赤くなった状態（紅斑）から、次第にその表面に細かいかさぶたができポロポロ剝がれてくる病気です。

尋常性乾癬の皮膚は、本来２８日周期で生まれ変わる皮膚表面の細胞が異常に増殖し、健康な皮膚に比べて１０倍以上の速度で表皮が作られます。過剰に作られ積み重なった表皮でお肌がゴワゴワになり、炎症を伴うため赤くなり、それが剥がれ落ちることによってフケのようになってしまうのです。

プソルキュタン軟膏は、上記のような状態のお肌に作用し、皮膚が作られる周期を正常化し角質が多くなるのを防いでくれるお薬です。

プソルキュタン軟膏の効果・効能

プソルキュタン軟膏の有効成分は、カルシポトリオール(Calcipotriol)50mcgです。カルシポトリオールは活性型ビタミンＤ３誘導体と呼ばれる成分です。

ビタミンＤは人間の体にとっての必須栄養素で、体内でカルシウムの吸収を助ける・免疫力を上げるなどの作用は有名です。更にビタミンＤには、β-ディフェンシンという抗菌ペプチドを皮膚上に生成して肌のバリア機能を傷からの回復を助ける働きもあり、お肌の健康のためにも必要な栄養素です。

プソルキュタン軟膏はこのビタミンＤの働きを活発にし、尋常性乾癬でターンオーバーが異常に早くなってしまったお肌の回復を助けてくれます。

プソルキュタン軟膏の使用方法・注意事項

プソルキュタン軟膏は外用薬です。洗って清潔にした患部に１日１回適量塗布します。 プソルキュタン軟膏には、抗炎症作用を目的としてベタメタゾンというステロイドも含まれています。目や粘膜の周りには使用しないでください。また、誤って目に入らないよう、患部に塗った後は手をよく洗いましょう。

プソルキュタン軟膏の副作用として、毛包炎、貧血、末梢性浮腫、肝機能異常、ヘルペス、膿疱性発疹、色素脱失、紅斑などが報告されています。

また、ビタミンＤは過剰摂取により体調に異変を起こす可能性があります。倦怠感・脱力感・食欲不振は高カルシウム血症、尿の量が減った・むくみ・倦怠感は急性腎障害の可能性があります。体や皮膚に異常を感じたら使用を中止し医師や薬剤師に相談してください。

また、以下の方は使用できません。
・プソルキュタン軟膏の成分で過敏症やアレルギー反応を起こしたことがある人
・細菌、真菌、しらみ、ウイルス性皮膚疾患などの方
・潰瘍、重度の火傷・凍傷の方

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。