シムビコート タービュヘラー(Symbicort Turbuhaler) 80/45mcg 120回分

シムビコート タービュヘラー(Symbicort Turbuhaler)の概要

シムビコートタービュヘラ―は大手製薬会社のAstra Zeneca(アストラゼネカ)が製造・販売しているステロイド吸引薬です。主に気管支喘息の患者に処方されることが多いですが、肺気腫や慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状緩解に用いられることもあります。吸入後は5分以内に効果が出はじめて、約20分で最大の効果になります。強い発作を速やかに鎮める即効性は高くはない為、継続的な治療薬として処方されることが主です。

シムビコート タービュヘラーの効果・効能

シムビコートタービュヘラ―の有効成分はブデソニドと、フォルモテロールの2種類です。

ブデソニドには気管支の炎症を抑える効果があり、強い抗菌作用があります。気管支喘息は、気管や気管が炎症により過敏になることで、呼吸などの少しの刺激でけいれん収縮を起こし気道が狭くなることが原因で発作がおきます。そのような仕組みの気管支喘息に対し、気道の炎症を抑えることで発作を予防する効果があります。

フォルモテロールには気管支を拡張させ、咳を抑える効果があります。慢性的に気管支が狭くなってしまっている場合に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状が現れます。この症状を緩和し治療するために配合されている成分です。

COPDの患者の4分の1は喘息を合併しているといわれています。「気管支の炎症を抑えるブデソニド」「気管支を拡張させるフォルモテロール」この二種類の働きをもつ成分が1錠にまとまっており、どちらの症状にも効果が期待できます。

シムビコート タービュヘラーの使用方法・注意事項

シムビコートタービュヘラ―は吸引式のお薬です。キャップを外して、赤色の回転グリップを左右に、カチッと音が鳴るまで3回鳴らします。3回目にカチッと鳴らしたところで、苦しくない程度に息を大きく吐き出してください。息を止めた状態で吸引口を口にしっかりとくわえ、思い切り吸い込みます。吸いきったら、口を閉じて五秒間息を止めてください。これで吸引は完了です。

吸引したことにより局所的な副作用が発生するのを防ぐために、吸引後には速やかにうがいをしてください。1日2回、朝晩の吸引を継続してください。気道の炎症は普段、自分では実感できませんが、治療を怠ることで炎症が進行し、発作回数が増えたり、症状が悪化したりします。症状が落ち着いていると感じられても、自己判断の吸引中止は絶対にしないでください。

本剤はステロイド治療薬の分類です。結核性疾患や感染症など、ステロイドの作用により既往症を悪化させる恐れのある方はご使用にならないでください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。