テルマ H(Telma H) 80mg+12.5mg 30錠

テルマH(Telma H)の概要

テルマHは、Glenmark社が製造・販売する高血圧の治療薬です。2つの有効成分であるテルミサルタンとヒドロクロロチアジドを配合した薬で、これらの働きにより効果的に血圧を低下させ、主に心不全や体のむくみ、腎臓結石などの治療に使用されます。

血圧が正常の範囲を超えている状態が続く高血圧の人は、脳卒中や心臓病、腎不全などの病気のリスクを高めるだけでなく、高血圧によって継続的に血管に負担がかかるため、血管の内壁が傷つきやすく硬くなり、動脈硬化を生じやすくなります。また、運動障害や言語障害などを伴う脳卒中のリスクも高まります。高血圧は、長く続けば日常生活に支障をきたす重大疾患につながることが多い病気です。

テルマHは、血圧上昇をもたらすホルモンを抑制するテルミサルタンが、利尿作用を促して血圧を下げるヒドロクロロチアジドの作用に反応して、より降圧効果の働きを高めることが知られています。

テルマHの効果・効能

テルマHの有効成分は、テルミサルタン(Telmisartan)、ヒドロクロロチアジド(Hydrochlorothiazide) になります。

【テルミサルタン】
血圧を上昇させる物質であるアンジオテンシンIIの産生を阻害することで、体の血管が広がって血圧を下げる効果を発揮します。その結果、水分や電解質を調節して血圧を適正に保ち、脳卒中や心臓病、腎臓病などの病気を防ぐことにもつながります。

【ヒドロクロロチアジド】
体にある過剰な水分を尿に排出する利尿作用の働きを促進させ、血圧を下げます。大規模な臨床試験でも効果が証明されている良薬で、少量であれば副作用も少なく、他の薬との飲み合わせを心配せず処方できる点も優れています。

これらの２つの成分があわさって作用することで、血圧を下げる効果がいっそう高まり、十分な降圧が期待できるといわれています。また、心臓や腎臓の負担が軽くなる効果も期待でき、実際の長期試験でも同類薬の併用療法より脳卒中のリスクが減ることも確かめられています。

テルマHの使用方法・注意事項

テルマHは、1日1回1錠（80mg/12.5mg）を経口服用します。年齢や症状により適宜増減をしますが、1日の最大投与量は80mgまでです。飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。絶対に2回分以上を一度に飲まないでください。

副作用として比較的多いのは、下記の症状です。

• めまい
• 頻尿
• 体のだるさ
• 頭痛
• 尿酸値や血糖値の上昇

重い副作用はほとんど報告されていませんが、薬が効きすぎると、血圧が下がりすぎて立ちくらみや強いめまいを起こす場合があります。とくに車の運転など危険が伴う行動をとる時や、他の薬と併用する時などは注意してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。