リファガット(Rifagut) 550mg 100錠

リファガット(Rifagut)の概要

リファガットはSun Pharma（サンファーマ）社が製造・販売している、肝性脳症の治療薬です。消化器官にのみ作用する抗生物質であることが特徴で、全身性の副作用はほぼないとされています。また、旅行者下痢症などの感染症の治療にも使われています。

肝性脳症とは、重度の肝疾患がある人に発生する病気です。正常な状態では有害物質は肝臓で除去されますが、その働きがうまくいかずに血液中に蓄積し、脳にまで達してしまいます。肝性脳症が誘因となって引き起こされる病気の1つに、高アンモニア血症があります。肝臓で除去されなかったアンモニアが血液中に蓄積されてしまう病気です。

この病気は、子どもから大人まで年齢に関係なく発症する可能性があります。有害物質であるアンモニアが蓄積することで、意識障害や痙攣、行動異常や昏睡状態などの極めて危険度の高い症状が引き起こされます。

ファガットの効果・効能

リファガットの有効成分は、リファキシミンです。消化器官にだけ作用する抗生物質として、肝性脳症の再発予防や、高アンモニア血症の治療に使用されています。消化器官にだけ作用するリファキシミンは、局所的な治療が可能になっています。

リファガットはその他の消化器官治療にも使われています。代表的なのが旅行者下痢症です。旅行者下痢症とは、旅行中や帰国後に、24時間以内に3回以上の下痢と、以下のいずれかの随伴症状が認められた場合に診断されます。

• 悪心
• 嘔吐
• 我慢できない便意
• しぶり腹
• 血便
• 粘血便などの消化器症状
• 発熱

原因は様々で、病理性細菌やウイルス、原虫や寄生虫が原因となる劣悪な環境下での感染が考えられています。それ以外には、旅行によるストレスや疲労、食生活の違いにより消化器官に負担が掛かることでも発症します。

軽度であれば安静にしていることで改善しますが、長引いたり症状が悪化している場合には、他人へ感染することもあります。特に飲食店勤務の場合にはその機会は多くなりますので、早めの治療が好ましいとされています。

ファガットの使用方法・注意事項

リファガットの使用方法は、1日3回です。1回400gを、毎食後に服用します。

主な副作用は以下の通りです。

• 吐き気
• めまい
• 嘔吐
• 頭痛
• 鼓腸
• 浮腫み
• 便秘

消化器官内にだけ作用するため、全身性の副作用はほぼないとされていますが、稀に発疹が現れるという報告があります。全ての副作用を記したものではありませんので、何らかの異常を感じた場合は服用を止め、担当医に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。