プラミペックス(Pramipex) ER 3mg 30錠

プラミペックス(Pramipex)ERの概要

プラミペックスは、手の震えや筋肉のこわばり、動作が遅くなる症状や姿勢を保持できなくなるなどの様々な症状を引き起こすパーキンソン病の治療薬に主に用いられます。また、脚の内側から不快感が生じ、脚を動かすとその不快感が和らぐため、脚を常に動かしてしまう、特発性レストレスレッグスの治療にも用いられることがあります。

プラミベックスの有効成分はパーキンソン病に対する臨床試験において、日常生活動作能力(ADL)、運動機能、パーキンソン病の日内変動症状などの有効性が認められており、アメリカや欧州連合では1997年に、日本では2003年に承認されています。

特発性レストレスレッグに関しては2010年に日本で最初に有効であると認められました。パーキンソン病に用いる成分としては約90ヵ国、特発性レストレスレッグスに用いる有効成分としては70ヵ国以上で承認されており、安全性も高い薬です。

インドのムンバイに本社をおき、大手医薬品メーカーであるサンファーマ（Sun Pharmaceutial）社によって製造、販売されています。サンファーマは1983年に設立され、世界各国で製薬会社の買収を重ねる成長拡大路線により、現在では国際的製薬会社として知られています。医薬品やノーブランド医薬品を中心に、精神薬、新契約、心臓薬、糖尿病薬、呼吸器系薬などを製造、販売しており、アメリカ合衆国やヨーロッパ、アジアなどの世界40ヵ国以上に輸出をしているグローバルな製薬会社でもあります。

プラミペックスERの効果・効能

プラミペックスの有効成分はプラミペキソールであり、ドーパミン刺激（作動）薬（アゴニスト）と言われています。

パーキンソン病の原因は、脳の黒質と言われる部分で作られる神経伝達部室の1つであるドーパミンの量の減少にあります。ドーパミンの量が不足すると、脳が筋肉に出す指令がうまく伝わらずに、無意識的な震えが怒ったり動作がスムーズにできなくなったりなどしてしまうことなどの症状が現れてしまいます。

パーキンソン病は20代～40代で発症する若年性パーキンソン病もありますが、多くは50代～60代の更年期から初老にかけて発症します。加齢と主にドーパミンの量も減少しやすくなります。

ドーパミン受容体は5つありますが、その中でもパーキンソン病の発症に深くかかわっているドーパミン受容体はドーパミンD2受容体と言われています。レストレスレッグス病も同じく、ドーパミンD2受容体が深くかかわっていると言われています。

プラミペキソールはこのドーパミンD2受容体を刺激することでドーパミンの生産量を増やす作用があり、ドーパミンの量を増やすことでパーキンソン病やレストレスレッグス病の治療効果を発揮します。

プラミペックスERの使用方法・注意事項

■パーキンソン病の場合

プラミペックスは通常、成人は1日に有効成分であるプラミペキソールを0.25mgから開始します。2週間目に1日0.5mgにし。以後経過観察しながら1週間ごとに0.5mgずつ増量します。維持量としましては標準1日量1.5mg～4.5mgです。1日量が1.5mg未満の場合は1日2回、朝夕食後に服用し、1.5mg以上の場合は1日3回毎食後に服用します。

■特発性レストレスレッグス病の場合

通常、成人は0.25mgを1日1回就寝の2時間～3時間前に服薬します。症状に応じて適宜増減できますが、1日の最大服薬量は0.75mgまでです。

飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用としては、以下の症状が報告されています。

• 吐き気
• 傾眠
• ジスキネジア
• 味覚消失
• 注意力欠如
• 筋力低下
• 食欲不振

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。