メトトレキサート（METHOTREXATE）2.5mg 100錠

メトトレキサート（METHOTREXATE）の概要

メトトレキサートは、白血病やがん、関節リウマチなどの治療に用いられる葉酸代謝拮抗薬です。日本では抗がん剤のメトトレキセート、関節リウマチ治療薬のリウマトレックスが医薬品として販売されており、多くの医療機関で使用されています。

葉酸代謝拮抗薬とは、細胞内でDNAやRNAの形成にかかわる酵素の働きを阻害し、がん細胞の増殖を抑える薬です。急性及び慢性白血病や絨毛がんなどの治療に使われるほか、免疫抑制薬として関節リウマチの治療にも用いられます。

メトトレキサートは、数多くジェネリック医薬品を取り扱うイギリスの製薬会社・UK Generic（UKジェネリック）社によって製造・販売されています。認知症治療薬として有名なアリセプトのジェネリック薬をはじめ、高血圧治療薬や抗うつ剤など幅広い製品を取り扱っています。

メトトレキサートの効果・効能

メトトレキサートの有効成分は、メトトレキサート2.5mgになります。葉酸代謝拮抗薬と呼ばれ、葉酸から活性性葉酸への変換を妨げ、正常な細胞や感受性の高いがん細胞に取り込まれることで、細胞の増殖を抑制する働きがあります。

通常、以下の治療に効果があります。

• 急性白血病
• 慢性骨髄性白血病
• 慢性リンパ性白血病
• 絨毛性疾患（絨毛がんなど）

また、免疫系を司るリンパ球や炎症に関係する細胞の働きを抑え、免疫反応の異常を抑制することで、関節リウマチによる腫れや痛みを改善する効果もあります。関節リウマチのほか、局所治療で効果が不十分な場合、尋常性乾癬、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、若年性特発性関節炎の治療にも有効とされています。

メトトレキサートの使用方法・注意事項

メトトレキサートの服用方法は、以下の通りです。

■白血病治療の場合
通常、成人は1日2〜4錠（主成分として5〜10mg）、小児は1日1〜2錠（主成分として2.5〜5mg）、幼児は1日1/2〜1錠（主成分として1.25〜2.5mg）を1週間に3〜6日服用します。

■絨毛性疾患治療の場合
通常、成人は1日4〜12錠（主成分として10〜30mg）を1期間として5日間服用します。その後7〜12日間休薬期間を設けますが、前回の服用により副作用が出た場合は症状がなくなるまで休薬します。

いずれの場合も年齢や症状により適宜増減します。病気や治療の経過によって服用方法が異なるので、医師の指示する用法・用量に従ってください。

主な副作用として、以下の症状が報告されています。

• 嘔吐
• 吐き気
• 食欲不信
• 下痢
• 腹痛
• 頭痛
• めまい
• しびれ
• 発疹
• 蕁麻疹
• 発熱

稀に起こる重大な副作用としてアナフィラキシーショック、肝障害、腎障害、血液障害、重い感染症などがあります。これらはすべての副作用を記載したわけではありません。

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方、肝障害のある方、腎障害のある方、胸水や腹水などがある方は使用禁忌となっています。妊婦中・授乳中の女性は服用を控えてください。他にも服用に関して注意が必要な場合がありますので、使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。