メタスプレー（Metaspray）点鼻スプレー 50mcg 100MD

メタスプレー（Metaspray）点鼻スプレーの概要

メタスプレーは、Cipla Limited（シプラ）社が製造・販売するアレルギー性鼻炎の点鼻薬になります。第2世代の抗ヒスタミン薬よりも強力で、非副腎皮質ステロイド系に分類され、日本ではナゾネックスの名前で使用されている医薬品です。

アレルギー性鼻炎はダニやホコリが原因で1年中発症する「通年性アレルギー性鼻炎」と、スギやヒノキの花粉が季節的に飛散することで特定の時期だけに症状が現れる「季節性アレルギー性鼻炎（花粉症）」に分けられます。

強力な抗炎症作用を持つステロイドを鼻腔に直接投与することで、花粉症やダニなどのアレルギーによる鼻づまり、くしゃみ、鼻水などの症状を改善することができます。

メタスプレーはステロイド点鼻薬なので高い効果を発揮しますが、鼻に吹き付けるタイプの医薬品のため、成分が全身に回らず副作用のリスクがかなり低いのが特徴です。

メタスプレー 点鼻スプレーの効果・効能

メタスプレーの有効成分であるモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物50mcgは、炎症を引き起こす物質と結合するアラキドン酸の働きを抑制する効果が期待できます。

鼻の粘膜のヒスタミンを減少させるため、抗炎症作用と抗ヒスタミン作用を示し、くしゃみや鼻づまり、鼻水などの症状を改善します。また、アトピー性鼻炎の原因である免疫の亢進によるアレルギー反応を抑制する効果もあります。

比較的即効性が高く、早ければ1～3日で効果がでてきます。花粉症など季節性アレルギーの症状の予防には、ピークの2〜4週間前から使用するのが有効といわれています。

メタスプレー（Metaspray）点鼻スプレーの使用方法・注意事項

メタスプレーの使用方法は、通常、1日1回左右の鼻腔内にそれぞれ2回ずつ噴射します。なお、用法・用量は症状に応じて変更することができます。スプレーを使用する前にしっかり鼻をかんでおき、噴射しない方の鼻を押さえて勢いよく吸い込むと成分がよくいきわたります。

万が一、使用し忘れた場合は、気がついたときに1回分を使用してください。ただし、次に使用する時間が迫っている場合はそれまで待ち、2回分を一度に使用することはしないでください。間隔は24時間あけるようにし、7日間使用しても症状が緩和されない場合は医師に相談することをおすすめします。

主な副作用として、以下の症状が報告されています。

• 鼻刺激感
• 鼻乾燥感
• 鼻そう痒感
• 鼻症状
• 過敏症
• 発疹

稀に起こる副作用としてショック、アナフィラキシー、呼吸困難、全身潮紅などの症状が報告されています。このような症状が現れた場合は、使用を中止しすぐに医師に相談してください。

メタスプレーに含まれる成分に対し過敏症を起こしたことがある方、真菌症感染症の治療中の方は使用禁忌となります。また、同時に他の医薬品を服用している場合、併用によりそれらの医薬品の効力を強めたり弱めたりする恐れがありますので、使用前に医師に相談するようにしてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。