リューケラン(Leukeran) 25錠

リューケラン(Leukeran) の概要

リューケランは、慢性白血病やホジキン病などを含む血液・リンパ系のガン治療に効果のある抗がん剤で、ペット（犬・猫）のリンパ腫または白血病などにも使用される内服薬です。

慢性リンパ性白血病の治療は、欧米では本剤のようなクロラムブシル内服治療が行われていますが、日本では未承認のため代わりにシクロフォスファミドが使用されています。クロラムブシル単剤による完全寛解は稀ですが、治療の有効性は非常に高いことが知られており、約50%の有効率が報告されています。

製造・販売しているのは南アフリカに本社を置くAspen Pharma（アスペンファーマ）社で、160年以上の歴史がある世界的に有名な製薬会社です。アフリカ地域における初めての後発抗HIV薬であるアスペン・スタブジンを発売することにより、アフリカの製薬業界において大きな業績を収めました。

リューケランの効果・効能

リューケランの有効成分は、クロラムブシル2mgです。アルキル化剤と呼ばれる抗ガン剤で、ガン細胞のDNA複製を阻害する作用があります。DNA複製が妨げられることで細胞増殖を阻害し、ガン細胞を死滅させます。

主に慢性白血病やホジキン病などの血液・リンパ系ガンに対し有効で、犬や猫のリンパ腫や白血病の治療においても高い有効性を発揮します。即効性があるのも特徴で、投与後に腸管から迅速に吸収され、約1時間で血中濃度がピークに達します。

リューケランの使用方法・注意事項

下記に記載したリューケランの使用量はあくまでも目安となります。実際に服用する際には医師の指示に基づき、適切な量を服用してください。

【ヒトの場合】
通常、成人に対しては体重1kgあたり0.1〜0.2mgを目安に1日の服用量として服用しますが、標準的な服用量は1日4〜10mgとされています。服用期間は症状によって異なりますが、通常は3〜6週間です。症状などに応じて適宜増減します。

有効成分クロラムブシルに対して過敏症の既往歴のある方、慢性リンパ性白血病・悪性リンパ腫の方以外は絶対に服用しないでください。悪性疾患および非悪性疾患の治療中の方でクロラムブシルを服用した場合、けいれんや不妊、白血病、二次性悪性腫瘍などの症状が確認されています。

【犬猫の場合】 ペットへの投与量は体表面積や体重に基づいて計算され、獣医師の指示を厳守するようにしてください。犬の投与量の例として、体重1kgあたり0.1〜0.2mgを毎日あるいは3日ごとに投与することが推奨されています。骨髄抑制効果があることから、獣医師による定期的な診断が必要です。

以下の症状、またこれら以外でも何か異常が見られた場合にはすぐに使用を中止し、獣医師の指示に従ってください。

• 下痢
• 嘔吐
• 食欲不振
• けいれん
• 震え
• 衰弱
• 元気消失

妊娠中・授乳中の場合、何らかの感染症にかかっている場合は絶対に使用しないでください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。