プラミロール(Pramirol) 1mg 100錠

プラミロール(Pramirol)の概要

プラミロールは、インドのグローバル製薬企業インタスファーマ社が製造・販売するパーキンソン病の治療薬です。パーキンソン病に伴う体の震えやこわばりを軽減し、スムーズな体の動きを可能にする働きがあります。

パーキンソン病は、脳の異常のために体の動作に影響を及ぼす神経の病気です。日本では約20万人の患者がいるといわれ、そのほとんどが高齢者ですが、若い人でも発症することがあります。

原因は不明とされており、進行性であるため一度発症すると自然に改善したり治ったりすることはありません。症状としては、手足の震え、動作緩慢、筋肉のこわばり、歩行障害、姿勢反射障害などがあります。

1000人に1～1.5人程度の割合で発症すると推計されており、主にドパミン系に作用する薬物療法で改善効果が期待できます。また、早期からの治療が重要で、医療機関で精密検査を受けることも求められます。

プラミロールの効果・効能

プラミロールの有効成分は、プラミペキソール1mgになります。脳内の神経伝達物質であるドパミンがD2受容体に作用する選択的ドパミンD2受容体作動薬とも呼ばれ、パーキンソン病の初期治療薬として一般的に使用されています。

ドパミンはパーキンソン病に深く関連する神経伝達物質であり、自分の意志とは無関係に起こる不随意運動をコントロールしていると考えられています。同類薬と比べても一般的な副作用である消化器症状や眠気が起こりにくいお薬となっています。

病気の特性上、治療効果の発現には時間がかかりますが、継続的に使用することで優れた治療効果が得られると確認されています。

プラミロールの使用方法・注意事項

プラミロールの服用方法は、通常、成人にはプラミペキソールとして1日量0.25mgから服用を開始してください。2週目に1日量0.5mgとし、以後経過をみながら、1週間ごとに1日量として0.5mgずつ増量し、維持量（標準1日量1.5～4.5mg）を定めます。

1日量が1.5mg未満の場合は2回に分けて朝夕食後に、1.5mg以上の場合は3回に分けて毎食後に服用してください。年齢や症状により適宜増減できますが、1日量は4.5mgを超えないようにしてください。

また、何の前触れもなく突発的睡眠および傾眠などがみられることもあり、車の事故を起こしたという例が報告されています。思わぬ事故を防ぐため、本剤服用中は車の運転や機械の操作、高所作業など危険を伴う作業を避けてください。

妊婦または妊娠している可能性のある方、有効成分に対して過敏症やアレルギー症状を起こしたことがある方は服用することができません。これ以外にも、服用するのに注意が必要な方や、服用することで副作用を起こすおそれがあります。服用して気になる症状が出た場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。