レフラ(Lefra) 20mg 100錠

レフラ(Lefra)の概要

レフラは、Torrent Pharma（トレントファーマ）社が製造・販売する関節リウマチの治療薬で、関節症による腫れや痛みを抑えるお薬です。

リウマチは免疫系に関連する膠原病の一種で、関節に重度の炎症を引き起こし、腫れや痛みが生じます。時間の経過とともに関節の骨や軟骨が破壊され、機能が失われて変形することもあります。

関節リウマチを発症した人の関節では活性化されたさまざまの細胞が存在しており、この活性化によって関節が壊されていきます。これらの細胞を活性化を抑える治療法は従来から検討されてきましたが、症状によって効果が異なり、治療に伴う注意点も多く、すべての患者さんに適応できるものではありませんでした。

レフラに含まれる有効成分レフルノミドは、リウマチ治療における新たな選択肢として開発された薬剤です。すでに世界の多くの国の患者さんに使用され、高い治療効果が確認されています。

レフラの効果・効能

レフラの有効成分は、レフルノミド20mgです。イソキサゾール系の疾患修飾性抗リウマチ薬（DMARDs）で、免疫抑制薬に近い作用を有しており、免疫系の亢進状態を効果的に抑制することで炎症を鎮めます。そして、関節の破壊を抑制しリウマチの進行を遅らせることができます。

リウマチの症状が現れる原因として、リンパ球の異常増殖が挙げられます。この薬剤は、リンパ球の増殖に関与するジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼという酵素の活性を阻害します。活性化リンパ球の増殖が制御されるので、その結果として関節炎の症状を緩和することが可能になります。

レフラの使用方法・注意事項

レフラの服用方法は、通常、成人の場合はレフルノミドとして1日1回100mgを3日間服用します。その後は、1日1回20mgを維持量として服用します。また、1日1回20mgの服用から開始することも可能です。なお、維持量は症状や体重に応じて1日1回10mgに適宜減量します。

即効性があり効果が高い一方で、いろいろな副作用がでやすいので注意が必要です。頻繁に報告されるのは、以下の症状になります。

• 下痢
• 吐き気
• 腹痛
• 頭痛
• 脱毛
• 皮膚の発疹
• 高血圧

特に、飲み初めに高用量を服用した場合、それらの副作用の発生率が高まる可能性があります。

重い副作用は稀ですが、注意しなければならないのは、肝障害、間接性肺炎、血液障害、ウイルス性肝炎や結核をはじめとする各種感染症です。いつもと異なる症状がみられた場合には、ただちに医師に相談してください。

肝臓や肺に疾患を持つ方は副作用がでやすいので、使用が制限されることがあります。また、身体が小柄な女性や高齢の方、腎臓の悪い方などは用量に留意する必要があります。妊娠中の方は使用禁忌です。この薬は持続性が高いため、服用中止後の妊娠においても注意が必要です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。