ケトロール（KETOROL）10mg 100錠

ケトロール（KETOROL）の概要

ケトロールはDr.Reddy Lab（ドクターレッディーズ）社から製造・販売されている非ステロイド性抗炎症薬です。ステロイドを含まない解熱鎮痛薬として主に以下のような激しい痛みや強い痛みの緩和に短期的に使用されます。

• 手術後の痛み
• 歯の痛み
• 関節の痛み
• 筋肉の痛みなど



ケトロールは長期間使用することを目的としていません。また、軽度の痛みの治療にも使用されず予防措置としても使用できません。長期間服用することで胃や腎臓の組織の血流が減少し、粘膜が荒れて胃潰瘍を発症したり、腎臓の機能が低下することでむくみなどがあらわれます。そのため7日以上の服用は通常認められていません。

Dr.Reddy'S Lab社は1985年に設立したインドの製薬会社です。世界60カ国に医薬品・ジェネリックを展開しており、ヨーロッパに医薬品を輸出したインドの製薬会社はDr.Reddy'S Labが初めてです。

 

ケトロールの効果・効能

ケトロールの有効成分はケトロラク トロメタミン（Ketorolac Tromethamine）10mgです。痛み、発熱、炎症を引き起こす物質のプロスタグランジンを体内で生産させることを阻害することで作用します。

このプロスタグランジンは体内の組織や器官、体液に存在し、痛みや発熱、炎症の発生に深く関わりのある物質です。何らかの原因で組織に損傷が起きると炎症、発痛、発熱に関係する酵素が作用することによってつくられます。

ケトロールはプロスタグランジンの生産を阻害し、中等度から重度の痛みを緩和します。ケトロラクトロメタミンは経口以外でも、注射、点眼薬、点鼻薬などもあります。

 

ケトロールの使用方法・注意事項

ケトロールは、成人で1回1錠を4～6時間毎に服用します。65歳以上の人は1回1錠を6～8時間毎に服用します。服用間隔は必ず4～6時間以上あけ、1日の服用量は有効成分として40mgを超えないようにしてください。また、服用期間は7日間を超えないようにしてください。

主な副作用は以下になります。

• 腹痛
• 便秘
• 下痢
• 上腹部の痛み
• 鼓腸
• 吐き気
• 嘔吐
• 消化不良



軽度の痛み、慢性痛の治療には使用しないでください。アスピリンやイブプロフェンなどの他の鎮痛剤にアレルギーのある方、胃や腸の潰瘍、出血、消化管に穿孔がある方、腎臓病や肝臓病、脳内出血の既往症がある方は使用できません。

 

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。