イベコップ(Ivecop) 12mg 10錠

イベコップ(Ivecop)の概要　※ストロメクトール錠のジェネリック

イベコップは、Menarini（メナリーニ）社から製造・販売されている駆虫薬で、ストロメクトール錠のジェネリックとなっています。主に腸管糞線虫症や寄生虫感染症など、体内の寄生虫の駆除に用いられます。

また、ヒゼンダニが皮膚に寄生することで発症する疥癬にも使用されます。糞線虫症は小腸に寄生する消化管寄生虫で、軽い腹痛や便が緩くなるなどの症状を引き起こします。重症なものになると貧血や肺炎を起こすこともあります。

乾癬は赤いぶつぶつや強いかゆみがあらわれ、人から人へ感染します。イベコップはこれらの原因となる寄生虫の神経細胞や、筋細胞を麻痺させることで死滅させます。

Menarini（メナリーニ）社は、イタリアの大手製薬会社で、本社はフィレンツェにあります。世界中に展開しており、100カ国以上の医療機関でMenariniが製造販売する医薬品が使用されています。心血管疾患、腫瘍学、痛みや炎症、喘息、抗感染症など、幅広く医薬品の研究・製造・販売をしています。

イベコップの効果・効能

イベコップの有効成分はイベルメクチン(Ivermectin)12mgです。有効成分のイベルメクチンはマクロライドに分類される抗寄生虫薬です。2015年に北里大学の大村智教授とMerck社の共同研究で作られました。

寄生虫の神経細胞や筋細胞に存在するクロライドチャネルに結合し、細胞膜の透過性を上昇させることで麻痺を引き起こし、寄生虫を死滅させます。イベルメクチンは優れた駆虫作用の他、抗菌作用、抗ガン作用、抗ウイルス作用も持ち合わせていると言われています。

他にも犬のフィラリア予防薬としても用いられています。フィラリアは寄生虫なので、イベルメクチンによって駆除することが可能であり、動物病院でも多く用いられています。

イベコップの使用方法・注意事項

イベコップは体重1kg当たりイベルメクチンとして約200μgを1回服用します。食事の影響を受けやすいため、空腹時に水で服用してください。腸管糞線虫症の治療の場合は、2週間間隔で2回服用してください。

主な副作用として以下の症状が報告されています。

• 下痢
• 食欲不振
• 便秘
• 腹痛
• かゆみ
• 発疹

重大な副作用として皮膚粘膜障害や肝障害が稀に報告されています。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。