ロカルトロール(Rocaltrol) 0.25mcg 100カプセル

ロカルトロール(Rocaltrol)の概要

ロカルトロールはAbbott Healthcare（アボット・ヘルスケア）社で製造・販売されているビタミンサプリメントです。主に骨粗鬆症の症状に用いられますが、他にも慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、クル病、骨軟化症になどのビタミンD代謝異常の症状にも用いられます。

骨粗鬆症は、体内のカルシウム不足により骨の密度が少なくなり骨折しやすくなる病気です。閉経後や高齢の女性に多く、背中や腰が曲がり痛んだり、身長が縮んでくることもあります。骨を強くするためにはカルシウムが必要なことは一般的ですが、そのカルシウムの吸収にはビタミンDの手助けが必要なのです。

ビタミンDはビタミンD2とビタミンD3の総称で、カルシウムの吸収を促進し血中カルシウム濃度を維持する役目があります。紫外線を浴びることで皮膚でも作られるほか、食事からも補給できます。

しかし、食事と紫外線からの補給には限度があるため、適度な運動やバランスの取れた食事の見直しなども含め、本商品のようなサプリメントによる摂取も有用とされています。

ロカルトロールは少量で効率的に作用するのが特徴で、小腸からのカルシウム吸収を促進させ、骨量の減少を抑えます。

ロカルトロールの効果・効能

ロカルトロールの有効成分はカルシトリオール(Calcitriol)です。小腸や副甲状腺、骨にあるビタミンD受容体に結合して作用を発揮します。その結果、腸からたくさんのカルシウムが吸収されるようになり、骨を作る細胞である骨芽細胞を活発にします。

また、副甲状腺ホルモンレベルを改善する作用もあり、このホルモンの分泌低下により血中のカルシウム濃度が低下する、副甲状腺機能低下症にも効果的です。

ロカルトロールの使用方法・注意事項

ロカルトロールは骨粗鬆症の方は、カルシトリオールとして1日0.5μgを1日2回に分けて服用します。慢性腎不全の方は、カルシトリオールとして1日1回0.25～0.75μgを服用します。副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患には、カルシトリオールとして1日1回0.5～2.0μgを服用します。年齢や症状により適宜増減してください。

主な副作用には以下のものが報告されています。

• 嘔気
• 下痢
• 食欲不振
• 便秘
• 嘔吐
• 胃不快感
• 胃痛
• 口渇
• 腹部不快感
• 心窩部痛
• 腹部膨満感
• 口内炎
• いらいら感
• 不眠
• 頭痛
• 動悸

高カルシウム血症、ビタミンD中毒症状を伴う方は禁忌です。また、カルシウム剤と併用すると、血液のカルシウム分が増えすぎてしまうことがあります。市販のカルシウム剤を服用中の方は注意が必要です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。