アナストロゾール(ANASTROZOLE) 1mg 28錠

アナストロゾール(ANASTROZOLE)の概要

アナストロゾールは、UKジェネリック社が製造・販売する乳がん治療薬になります。エストロゲンによる影響を低減させることにより、乳がんの増殖を抑制する効果を狙ったホルモン療法に用いられます。

エストロゲンは細胞分化や細胞増殖を促す働きがあるため、乳がん発症に関連していると考えられています。加齢と共にエストロゲン分泌量は低下しますが、その一方、エストロゲンを少しでも多く受け止めるために、乳管上皮細胞ではエストロゲン受容体が増加します。

結果、エストロゲン分泌量が低下しても、反応する受容体が増えることで細胞分化や細胞増殖が促されます。乳がん罹患数は9万人を超えており、女性の9人に1人が乳がんになるという推計もされています。罹患率は、30代後半から急激に増えるのが特徴で30〜64歳女性のがんによる死亡原因の第1位となっています。

しかし、早期に発見できた場合の生存率は98%と高く、自己触診や乳がん検診を定期的に行うことが非常に重要です。

アナストロゾールの効果・効能

アナストロゾールの有効成分は、アナストロゾール1mgになります。副腎からのエストロゲン産生を抑制することができます。閉経後は、脂肪組織や乳がん組織内にあるアロマターゼという酵素がエストロゲンを生成するため、この作用を阻害することで効果を得ます。

その作用からアロマターゼ阻害薬あるいはアロマターゼ不活化薬と呼ばれることもあります。アロマターゼのヘム鉄に可逆的に結合することで、不活化しエストロゲンへの転化を抑制します。閉経後で、女性ホルモン受容体が陽性の場合に優先的に用いられる標準的な治療薬になります。

アナストロゾールの使用方法・注意事項

アナストロゾールの服用方法は、1mgを1日1回服用します。用法用量は、症状によって増減することがあるので医師の指示の下の服用が推奨されます。服用過多になると副作用が引き起こされるリスクが高まるので、飲み忘れなどに気付いて2日分を1度に摂取することがないよう注意する必要があります。

主な副作用は、ほてりや頭痛、吐き気、関節痛などになります。ほとんどの場合、服用はじめにみられ、数日以内に消失します。症状が強く出る場合や長く続く場合は、速やかに医療機関を受診し適切な指示を受けるようにして下さい。

また、長期間服用を継続している場合には、骨粗鬆症など骨の問題から引き起こされる骨折に注意する必要があります。副作用や効果の評価をするため定期的に検査を行い、骨密度や肝機能などの状態を確認することが推奨されます。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。