ネキシウム(NEXIUM) 40mg 28錠

ネキシウム(NEXIUM)の概要

ネキシウムは、アストラゼネカ社が製造・販売する胃酸の分泌を抑え、逆流性食道炎や胃潰瘍を治療する医薬品になります。胃酸が影響して生じる胸焼けや胃痛の症状を和らげることができます。

逆流性食道炎は、近年では増加傾向にあり現在では、3人に1人くらいの割合で生じると言われています。原因としては、食生活の欧米化や高齢化、ストレスが挙げられており、今後も増加すると予想されます。症状は、胸やけやのどの違和感などの症状を主に呈し、日常生活にも影響が及ぶほどであることが多いです。加えて、口の中が酸っぱく感じられる呑酸が起こるようであれば、当医薬品の効果が強く得られるかもしれません。

治療は薬物療法が主で当医薬品の成分でもあるプロトンポンプ阻害薬 （PPI） がよく使用されます。生活習慣の改善や薬物療法を実施しても改善されなければ、手術が行われることもあります。

ネキシウムの効果・効能

ネキシウムの有効成分は、エソメプラゾール40mgです。胃酸は、胃粘膜に存在する酵素の働きにより分泌されています。この酵素はプロトンポンプとしての役割を担い、ATPを利用して 酸を放出し、代わりにカリウムイオンを取り込みます。当成分は、酵素活性を抑制し、プロトンポンプとしての機能を阻害することで胃酸分泌を抑制します。

この系統は、他の薬よりも、強力に胃酸の分泌を抑えることができるので、難治性の潰瘍にも優れた効果を発揮するため逆流性食道炎や胃潰瘍などの第一選択肢として用いられることが多くあります。応用的な使用方法として他剤の殺菌薬などを併用してピロリ菌を除去することができます。

胃酸は、様々な薬剤効果を消してしまうため胃酸の中でも生存できるピロリ菌に対して効果を発揮するのは難しいのですが、当医薬品の胃酸分泌抑制と組み合わせることで他剤の効果を発揮させることができます。

ネキシウムの使用方法・注意事項

ネキシウムの服用方法は、逆流性食道炎の場合、1回20mgを1日1回経口服用します。通常、8週間までの服用としています。また、再発・再燃を繰り返す場合の維持療法においては、1回10～20mgの1日1回経口服用となります。胃潰瘍の場合も同様に服用します。

副作用としては稀ですが頭痛やめまい、軟便や下痢が報告されています。念のため服用はじめは、車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは避けるように注意が必要です。ほとんどの場合、数日以内に症状は消失することが多いですが、万一副作用の症状が長く続くようであれば、一度医療機関を受診して適切な指示を受けるようにして下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。