ニカルジアリタード(NICARDIA RETARD) 20mg 60錠

ニカルジアリタード(NICARDIA RETARD)の概要

ニカルジアリタードは、日本でも承認されている有名な降圧剤薬、アダラートのジェネリック医薬品です。心臓や身体の血管を拡張することにより、血流が良くなり、血圧を下げる効果があります。また、心臓の収縮を抑え、心臓を休ませる作用もありますので、高血圧だけでなく、狭心症治療薬にも用いられることがあります。

高血圧は、脳卒中や心臓疾患、腎臓疾患など多くの疾患に起因するリスクがあります。ニカルジアリタードは良好な血圧コントロールの効果があり、適切な血圧を維持することで、様々な疾患のリスクを防ぐことができます。

ブランドはジェネリック大国であるインドの製薬会社Unique（ユニーク）社です。Unique社は1997年に設立され、主にジェネリック医薬品開発を担っていましたが、2015年にQuva Pharma（クヴァ・ファーマ）社に買収され、現在ではアメリカ市場向けの医薬品を製造しており、その中でも主に社会医学や麻酔科医領域における分野を中心に、医薬品開発をしています。

ニカルジアリタードの効果・効能

ニカルジアリタードの有効成分はニフェジピンであり、Ca（カルシウム）拮抗薬と言われています。Caイオンが血管壁に取り込まれまると、血管壁を収縮させます。 すると血管壁の抵抗が強くなり、血液の流れが悪くなるので、心臓はより強い力で血液を送り出そうとすることにより、高血圧になります。このCaが血管に取り込まれることを阻害することで、血管壁の抵抗を減少させ、血管を拡張することにより、高血圧を改善する効果があります。

ニフェジピンは即効性にも優れており、服用することで速やかに血圧を下げることができますが、効果の持続時間が短い短時間作用型の成分です。しかし、ニカルジアリタードは、長時間作用効果が持続するように加工されており、良好な血圧コントロールができます。高血圧症の第1選択薬として、多くの方に処方されています。

承認されている効果は、本能性高血圧症、腎性高血圧症、狭心症、異型狭心症などです。

ニカルジアリタードの使用方法・注意事項

・本能性高血圧症
通常、ニカルジアリタードは成人では1日1回、1回10mg～20ｍｇの服用から開始します。必要に応じて徐々に増量していき、1回20mg～40mgを服用します。1日1回40mgでも効果が不十分な場合は1回40mgを2錠まで服用できますが、それ以上の服用はおやめください。

　・腎性高血圧症
通常、成人では1日1回、1回10mg～20ｍｇの服用から開始します。毎日同じ時間帯に服用します。必要に応じて徐々に増量していき、1回20mg～40mgを服用します。

・狭心症、異型狭心症
　通常、成人は1日1回、1回40mgを服用します。症状により適宜増減できますが、1日の最高量は60mgまでですので、それ以上の服用はおやめください。

いずれも服用に決まった時間はないですが、毎日同じ時間帯に服用してください。

副作用は頭痛、めまい、女性化乳房、顔面紅潮などの報告があり、稀に紅皮症、血小板減少、ショックなどの報告もあります。すべての副作用を記載したわけではありません。妊娠20週未満の妊婦や妊娠している可能性のある女性は使用禁忌となっています。その他にも使用禁忌や、併用禁忌がありますので、使用前に医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。