ロタヘイラー(ROTAHALER) 吸入器

【ロタヘイラーの概要】

ロタヘイラーは、シプラ社が製造・販売する喘息治療に用いられるアドエアのジェネリック医薬品となります。喘息は気道の流れが悪くなる病気で、気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患がよく知られています。慢性閉塞性肺疾患は、COPDとも呼ばれ慢性気管支炎や肺気腫が含まれ、タバコの喫煙に関するリスクとして有名です。慢性的な気道閉塞障害を患うと咳や痰が多くなり、体動時に呼吸が苦しくなります。喘息の発症年齢は幼児期と40～60歳代にピークがあり、子どもから大人まで幅広い年齢層の方に発症の可能性があります。小児喘息は、思春期の頃になると症状がよくなる事が多いと言われていますが、約30％は成人喘息に移行するとも言われています。また、小児喘息のイメージから喘息は小児から引きずって症状が続いていると思われがちですが、40～60歳代の患者の半数は、小児喘息を患っておらず、年齢を重ねてから発症するケースも多くみられま

【ロタヘイラーの効果・特徴】

有効成分であるアルブテロールは、気管支を拡張する作用を持つ薬で吸入剤です。気道閉塞性障害の治療に古くから用いられてきました。作用機序からβ刺激薬とも呼ばれています。気管支には交感神経と作用するβ2受容体があり、この受容体が刺激を受けると気管支が拡張します。当医薬品を使用する事でβ2受容体を効果的に刺激する事ができます。作用時間からは、短時間作用型に分類されており、頓用薬として喘息発作または呼吸困難時に吸入します。心臓など循環器系への悪影響は少ないと報告されています。作用時間は短く４～６時間になります。

【ロタヘイラーの服用方法・注意事項】

ロタヘイラーは通常、成人1回200μg（2吸入）、小児1回100μg（1吸入）を吸入します。3時間以上効果が持続するので、その間は次の吸入を行わないよう注意し、1日4回までの吸引として下さい。ハンドネブライザーは、使用直前によく振って使用します。息をはいた後、噴霧と吸入のタイミングを合わせてゆっくり深く吸い込み、数秒間息をとめます。 うまく吸入できない場合は、吸入用補助器もありますので、医療機関に相談してみてください。吸入量が多いと出やすい副作用として、手の震えや動悸がみられやすいと報告があります。薬の作用として、交感神経を興奮させる事で喘息治療の効果を発揮するので病気によっては別の症状を悪化させる可能性があります。高血圧や心臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病等を持っている方は、交感神経作用の変化によってダメージが生じる可能性が高いので服用前に医療機関にご相談下さい。