スポラノックス(SPORANOX) 100mg 10カプセル

スポラノックス(SPORANOX)の概要

スポラノックス(SPORANOX)100mg10カプセルは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が製造・販売する抗真菌薬になります。日本国内においては、イトリゾールという名称の薬が同じ有効成分で販売されており、水虫治療を中心に使用実績が豊富にあります。

スポラノックスは、白癬菌やカンジダなど様々な真菌に殺菌効果を示し、特に爪水虫に関しては通常回復まで6ヶ月の治療期間が必要なところ3ヶ月程度で効果を示すと報告されています。

真菌感染症の多くは、外用タイプの薬で直接塗布する事で治療できますが、感染部位によっては内服タイプでなければ殺菌作用を届ける事ができません。スポラノックスは内服タイプの薬なので、外用タイプに比べ難しい真菌感染症にも効果を発揮する事ができます。

スポラノックスの効果・効能

スポラノックスの有効成分は、イトラコナゾールになります。真菌の細胞にはエルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜が存在するため、有効成分がエルゴステロールの合成を阻害する事で増殖を抑制したり、殺菌作用を示す事ができます。

イトラコナゾールの効果は、エルゴステロールの細胞膜のみに作用し、ヒトの細胞には影響を与えないため効果的に使用する事が可能です。爪水虫に対し、パルス療法（短期大量間欠療法）として用いる事ができるのが特徴で、比較的安全性も高いため処方される機会が年々増えています。

ただし、相互作用を引き起こしやすい薬が多くあるため他の薬との飲み合わせには注意を払わなければなりません。複雑な服用を必要とする場合もある薬ですが1987年メキシコではじめて承認され、現在では100を超える国で用いられているため、臨床データが十分に蓄積されているため、安全性に関する評価も報告されています。

スポラノックスの使用方法・注意事項

スポラノックスの服用方法は、爪水虫以外の真菌感染症の場合、1日1回1錠を食後に症状が軽快するまで服用します。爪水虫の治療に関しては1回2錠を1日に2回服用です。1週間服用を継続した後、3週間の休薬期間を設けるというサイクルを12週間かけて3回繰り返す用法（パルス療法）を用います。

主な副作用は、胃の不快感や発疹、吐き気などの軽微な症状が報告されていますが、症状が現れた場合は、服用を中止し薬の継続についても合わせて医師に相談するようにして下さい。スポラノックスそのものは、国内承認薬ではないため、通販や個人輸入で購入する必要があるため偽物薬など、誤った薬を購入しないよう信頼できる販売元から購入するようにしましょう。近年、偽物薬による健康被害の報告が増加しています。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。