ゾネグラン(Zonegran) 100mg 100錠

ゾネグラン（Zonegran）の概要

ゾネグランは、エーザイ社が製造・販売する抗てんかん薬になります。てんかんは、脳が一時的に過剰に興奮する事で意識消失やけいれんなどの症状を引き起こす病気です。日本国内には、60万人～100万人の患者がいると推計されており、その場合人口1000人に対し5～8人程度の頻度となります。

成人が発症するてんかんの約4割は今なお原因不明ですが、近年の遺伝子診断の進歩によって遺伝子との関連が注目されるようになっています。てんかんの70％強は抗てんかん薬や外科治療によって改善することができるといわれています。しかし、てんかんのタイプによって治りやすいものと治りにくいものがあるため注意が必要です。

ゾネグランの効果・効能

ゾネグランの有効成分は、ゾニサミドになります。てんかんの原因そのものを治せる薬はありませんが、症状を抑える事であれば可能です。ゾニサミドには脳神経の興奮を抑えて、てんかんを改善する効果が期待できます。

部分発作、全般発作を問わず、様々なタイプのてんかんに有効なのが特徴となっています。中でも部分発作には特に効果が高いと報告があります。てんかん発作を抑えるため、予防的に長く飲み続ける必要があるので注意が必要です。

ゾネグランを服用すると発作活動の伝播過程の遮断、てんかん原性焦点の抑制などの効果が得られると推測されていますが、作用機序の全容は十分に解明されていません。また、神経興奮が調整される効果で、パーキンソン病の運動障害が改善される事も注目されています

ゾネグランの使用方法・注意事項

ゾネグランの服用方法は、まず1日1錠の服用でスタートします。1～2週間をかけて、朝昼晩1錠ずつに増量して維持して下さい。1日3錠飲むと有効成分ゾニサミド服用量が300mgになります。1日の最大服用量は600mgまでとされているので、1日に6錠以上は服用しないようにして下さい。小児にも使用する事ができますが、体格に合わせた服用量を調整する必要があるので医師へ相談して下さい。

神経の活動を抑える効果があるため、眠気や倦怠感などの副作用が生じる可能性があります。意識状態に変化を及ぼす可能性があるので、注意力、判断力、反射神経の低下に注意が必要です。特に服用初期に関しては車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは避けるようにしましょう。

発汗減少もよくみられる副作用であるため、体温が上がりやすく炎天下での運動や高温環境での仕事には注意して下さい。また、てんかんの薬は自身の判断で急に服用を中断してしまうと、かえって発作を引き起こす可能性が高くなる事が示唆されているので、休薬、減量の際は医師に相談して行うようにして下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。