ゼルドックス(ZELDOX) 20mg 56カプセル

ゼルドックス（ZELDOX）の概要

ゼルドックスは、ファイザー社が製造・販売する統合失調症治療薬になります。日本国内においては、未承認薬ですが海外においては、一般的によく用いられる薬です。国内承認に向けての動きもありますが、現時点においては海外輸入などでしか国内で使用する事はできません。

製造会社のファイザー社は、薬の世界売上第一位の有名企業で信頼と実績があり、既にジェネリック医薬品も海外では販売されていますが承認に至っていません。統合失調症は、陽性症状と呼ばれる妄想や幻覚などが現れる場合と陰性症状と呼ばれる感情表現や意欲の低下、さらに認知機能障害がみられます。

現在も根本的な発症原因は突き止められていませんが、脳内の神経伝達物質を調整する事で症状を抑える事ができると考えられています。10～20歳代で発症する事が多いといわれていますが、中高年になってから発症する事もあります。国内には、おおよそ80万人ほどの患者がいると推計されています。

ゼルドックスの効果・効能

ゼルドックスの有効成分は、ジプラシドンになります。治療効果に対する副作用の少なさから米国の統合失調症に係る治療ガイドラインにおいての第一選択薬となっています。従来の抗精神病薬から改良された非定型抗精神病薬で第二世代抗精神病薬と呼ばれています。

脳内のセロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体を選択的に遮断する事で、神経伝達を円滑にする作用があります。感情に関与するドーパミンやセロトニンの働きが抑えられるため、特に陽性症状の幻覚や妄想の改善効果が期待できます。

同様のタイプの抗精神病薬に比べると血糖値上昇や体重増加の影響を受けにくいという特徴もあります。

ゼルドックスの使用方法・注意事項

ゼルドックスは国内で承認されていないため、日本人に適した服用方法は示されていません。米国向けの服用方法は、1日2回20～80mgを服用します。1日の最大摂取許容量は、160mgまでとなっています。1錠に20mgの成分が含有されているため、必要に応じてピルカッターなどで半錠にし、服用するようにして下さい。

過剰な摂取や急な休薬・減量は、かえって妄想や幻覚などの症状を強めたり、副作用の出現する可能性を高めるので注意が必要です。主な副作用は、傾眠や不眠、便秘、体重増加などが報告されています。意識状態が変化する可能性があるため、車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは避けるようにしましょう。

妊婦や糖尿病など基礎疾患がある場合の服用は注意が必要です。また、喫煙や飲酒は薬の作用を弱める可能性があるため、服用中は控える必要があります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。