ユニコンチンE(UNICONTIN E) 400mg 120錠

ユニコンチンE(UNICONTIN E)の概要

ユニコンチンEは、気管支を拡張することで、喘息、息切れ、胸の圧迫感などの症状の改善や呼吸を楽にする、気管支拡張薬です。

下記のような治療の補助にも有効です。

• 気管支炎
• 気管支喘息
• 慢性肺疾患
• うっ血性心不全
• 肺気腫
• COP(慢性閉塞性肺疾患)

元々、人間に販売されている薬でしたが、犬や猫に対する使用実績もあり、犬の急性気管支炎、慢性気管支炎、猫の喘息などに使用されています。比較的に副作用が少なく、長期服用も可能であることも特徴の1つです。

ユニコンチンEは、世界的にも有名なスイスにある製薬会社であるムンディファーマグループである、モディ・ムンディファーマ(Modi Mundipharma)が製造・販売しています。モディ・ムンディファーマは急速に成長しているグローバル製薬会社の1つであり、医薬品のみならず、化粧品、栄養剤、植物医薬品などのコンシューマーヘルスにも力を入れており、ヘルスケア事業全般に関わっている大手製薬会社でもあります。

ユニコンチンEの効果・効能

ユニコンチンEの有効成分はテオフィリンであり、キサンチン誘導体と言われています。

気管支の拡張には、細胞内情報伝達物質(セカンドメッセンジャ)の1つである cAMP(サイクリックAMP)という物質の量が重要となります。しかし、ホスホジエストラーゼという物質の作用により、このcAMPは分解されてしまいます。

そこで、キサンチン誘導体と言われるテオフィリンは、このホスホジエストラーゼの作用を阻害することで、cAMPの分解を防ぎ、細胞内のcAMPを増加させ、気管支平滑筋を弛緩することにより、気管支の拡張作用の効果を発揮します。

気管支が拡張されれば、呼吸がしやすくなり、様々な呼吸疾患に対して効果があらわれます。そして、犬や猫にもその効果は発揮されます。

ユニコンチンEの使用方法・注意事項

犬の場合：通常、1回につき体重1ポンド（約450g）あたりに、3mg～5mg(1kgあたり6mg～10mg)を目安に、1日2回～3回に分けて服用します。

猫の場合：1回につき、体重1ポンド（約450g）あたりに、2mg(1kgあたり4mg)を目安に、1日1回～3回に分けて服用します。

犬と猫どちらも、体重・年齢・症状などで投与量が適宜増減します。ですので、個人で判断せずに獣医師の指示に従ってください。

服用する時間帯は決まっていませんが、毎日同じ時間に服用することをおすすめします。また、飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。絶対に2回分を1度に飲まないでください。

副作用としては、嘔吐、痙攣、不安感、消化不良などが報告されています。すべての副作用を記載したわけではありません。心疾患や高血圧、肝臓や腎臓に何かしらの異常を持っている犬や猫には使用に注意が必要です。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず獣医師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。