ニモディップ（NIMODIP）30mg 100錠

ニモディップ（NIMODIP）の概要　※ニモトップのジェネリック

ニモディップは、インドのUSV Ltdから製造・販売されている医薬品です。先発品であるニモトップのジェネリック薬となっており、高血圧・狭心症・脳虚血の治療や脳血管れん縮の治療に使用されます。

脳の血管を拡張したり弛緩させたりなど、血液の流れをよくする働きがあるため、スマートドラッグとしても使用されています。スマートドラッグは、人間の脳の機能や能力を高めたり認知能力や記憶力を高めるとされています。

アメリカでは年配の方が記憶障害や痴呆症・認知症の治療に使用するだけでなく、若い方にも学習力・集中力・知識力アップのために使用されています。

脳血管れん縮は、くも膜下出血などが原因で脳の血管が異常に収縮してしまう状態です。その結果、脳への血流が低下しさまざまな影響を及ぼします。主に頭痛や発熱、意識相が、片麻痺、失語などが挙げられます。ニモディップは脳の血流を改善し、このような症状の予防や治療に役立てられています。

製薬会社のUSV Ltd社はインドのムンバイにある製薬会社です。1961年に設立してから、現在では世界約75カ国で事業を展開し、医薬品の原料や処方薬、ジェネリック医薬品などを開発しています。

ニモディップの効果・効能

ニモディップの有効成分はニモジピン（Nimodipine）30mgです。ニモジピンはカルシウムチャネルブロッカーのグループです。血管を覆っている平滑筋はカルシウムイオンによって収縮しています。

カルシウムチャネルという細胞膜を移動する為の通過点を透過し、細胞内に入り込むことで平滑筋と血管を一緒に収縮させてしまいます。この状態は脳内に十分な血流が巡らずさまざまな障害を起こすことになります。

ニモディップはこのカルシウムイオンが細胞内を移動することを抑制し、血管の過剰な収縮を抑制、血流を改善します。

ニモディップは元々降圧剤として使用されてきました。しかしニモディップが脳の血流を改善する作用があることから、記憶力や学習能力を改善する効果もあるとみて、欧米では高齢者の記憶力改善に使用されることもあります。

ニモディップの使用方法・注意事項

ニモディップは、成人で1回2錠を4時間ごとに服用し、21日間継続します。1日の服用は12錠を超えないよう注意してください。

主な副作用は以下になります。

• 発疹
• 頭痛
• 頻脈
• 徐脈
• 低血圧
• 血管拡張
• 吐き気
• 腸閉塞
• 血小板減少症
• アレルギー反応

心筋梗塞、不安定狭心症の治療中の方、リファンピシン、抗てんかん薬、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンを服用中の方は使用できません。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。