トロパン(Tropan) 5mg 50錠

トロパン(Tropan)の概要

トロパンは、インドのムンバイに本社を置く、サンファーマ社が製造・販売する頻尿や尿失禁の治療に使用される医薬品です。有効成分としてオキシブチニン塩酸塩を含有する医薬品「ポラキス」のジェネリック医薬品です。オキシブチニン塩酸塩は、膀胱の収縮を抑え、過活動膀胱の症状を改善する働きがあります。

一般的に抗コリン薬と言われる種類に分類され、副交感神経の働きをおさえる効果があり、古くから使用されてきました。トロパンの服用により、多くの方が排尿を自分でコントロールできるようになり、外出先でトイレに行く心配のない生活を送っています。

トロパンの製造元であるサンファーマ社は、日本を含む世界40カ国でビジネスを展開しているジェネリック業界において世界第4位のインド最大手製薬会社です。自社製品の開発・製造・販売を行うとともに、ジェネリック医薬品開発にも強いと言われています。

トロパンの効果・効能

トロパンの有効成分は、オキシブチニン塩酸塩(Oxybutynin Chloride)になります。オキシブチニン塩酸塩には、膀胱が勝手に収縮するのを防ぐ作用と、膀胱の筋肉をゆるめて容量を増やす作用があります。これらの作用により、頻尿、尿意切迫感、尿失禁などの症状を改善します。

頻尿や尿失禁は、膀胱の筋肉が自分の意思に反して収縮してしまうことで起こります。アセチルコリンという神経伝達物質が活性化すると脳が尿意を感じるようになり、その結果として膀胱に尿が溜まっていないにもかかわらず、膀胱の筋肉が収縮してしまいます。

有効成分のオキシブチニン塩酸塩はアセチルコリンの働きを抑制し、過活動膀胱の症状を改善します。他にも発汗を抑える効果があるので、多汗症の治療薬として用いられることもあります。

トロパンの使用方法・注意事項

トロパンは、1日3回服用します。年齢や症状により適宜増減してください。より強い効果を得るために、規定量の倍以上を一度に服用しても効果が得られるというわけではありません。

主な副作用として、口渇、排尿障害、便秘、下痢、胃腸障害、発疹などが報告されています。前立腺肥大症や不整脈のある方は、副交感神経に作用するため症状が悪化することがあります。また、授乳中の方、緑内障の方、重い心臓病の方、もしくはトロパンを服用したことによる過敏症の既往歴のある方は、服用する際に医師の指示に従ってください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。