シングレア（SINGULAIR）10mg 28錠

シングレア（SINGULAIR）の概要

シングレアはアメリカに本社を置くMSD（メルク・アンド・カンパニー）が製造・販売している気管支喘息・アレルギー性鼻炎のお薬です。エイコサノイドの一種であるロイコトリエン受容体の作用を抑えることで、気管支の収縮を抑制する作用があります。

元は気管支喘息の予防薬として処方されていましたが、2008年にアレルギー性鼻炎にも効果があることが分かり、花粉症などの予防に対しても処方されるようになりました。既に起こっている発作を止める目的ではなく、あくまでも予防のために処方されるお薬です。

シングレアの効果・効能

シングレアの有効成分は、モンテルカストです。抗ロイコトリエン薬に分類されており、アレルギー性鼻炎を引き起こすロイコトリエンの働きを抑える効能によって気管支の収縮を抑え咳や喘息、アレルギー性鼻炎による鼻づまりやくしゃみなどの症状が起きることを予防します。予防薬ですが、モンテルカストを含み同じ効能のあるｃｔ5市販薬は販売されていません。

シングレアの有効成分モンテルカストは、作用が持続的に期待できるので1日1回就寝前の服用で効果を実感できることが多いです。喘息は基本的に夜間から早朝にかけて発作が起きることが多いので、寝る前にロイコトリエンをブロックすることで、発作を予防します。

シングレアの使用方法・注意事項

シングレアの服用方法は、気管支喘息とアレルギー性鼻炎によって変わります。気管支喘息の場合、成人は1日1回、就寝前に1錠を服用します。アレルギー性鼻炎の場合、成人は1日1回5mg～10mgを就寝前に服用します。

本剤は1錠10mgですので、半分に割って5ｍｇを服用するか、1錠10mgを服用するかは症状によって調整してください。飲み忘れた時はすぐに1回分を服用してください。次の飲む時間が近い場合は飲まずに、次の時間に服用することで乱れたペースを元に戻してください。症状が出ているからといって2日分を一度で飲むことは絶対にしないでください。シングレアには発作を止める作用はないので、過剰摂取することはデメリットしかありません。副作用が起きやすくなったり、胃への負担も過度に掛かるのでお止めください。

主な副作用として、下記の症状が報告されています。現れやすい副作用ですので、このような症状がないかを注意しながら服用してください。

• 下痢
• 腹痛
• 吐き気
• 頭痛
• 肝機能異常
• 口渇
• 傾眠
• 倦怠感
• 発疹

稀な副作用としては、顔面蒼白、アナフィラキシーショック、息苦しさ、食欲不振、発熱、鼻血などが報告されています。こちらは全ての副作用を記載したものではありませんので、上記以外の症状が出た場合は直ちに服用を止め、医師または薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。