セレタイド(Seretide) インヘラー 25+250mcg 120回分

セレタイド(Seretide)インヘラーの概要

セレタイドインヘラーは、グラクソスミスクライン社が製造・販売する喘息発作予防の吸入薬です。

喘息は、気道の炎症が続くと気道を構成している組織が変化し、気道が狭くなる状態が戻らなくなってしまうため、長期にわたって継続的に気道の炎症をコントロールする必要があります。そのため、発作が治まった後も使用を続けることが必要になります。

セレタイドインヘラーは、吸入ステロイド（フルチカゾン）とβ刺激薬（サルメテロール）を主な成分とし、長時間気管支を広げる効果がありますので、ぜんそくの発作が出にくい状態が持続します。

吸入ステロイド薬は、気管支の炎症を和らげるために使用され、喘息の治療においては重要な薬です。また、 β刺激薬は気管支の筋肉を緩めて収縮した気管支を拡張し、呼吸を楽にするために利用される薬になります。喘息をコントロールするためにこの吸入ステロイド薬とβ刺激薬を組み合わせて使用します。

なお、セレタイドインヘラーはすでに起こっている喘息発作を抑えたり、急に症状が悪化したりした場合にすばやく抑える効果はありません。あくまでも発作やその他の症状をコントロールするために継続的に使用することを目的とした薬です。

セレタイドインヘラーの効果・効能

セレタイドインヘラーの有効成分は、サルメテロール25mcg、フルチカゾン250mcgになります。

サルメテロールはβ2受容体を刺激することで気管支を拡張し、気道を保持する働きを持ちます。一方、フルチカゾンは、抗炎性たんぱく質の生成を促し、炎症性たんぱく質の生成を抑えることで気道の過剰炎症を和らげます。この2つの作用によって慢性的喘息の主な原因である気道過敏性を大幅に抑制することができます。

即効性はないものの、薬効力の持続性が12時間と長時間で、4〜6時間と短時間しか作用しないβ2刺激薬と比べても効果が優れています。そのため、夜間や早朝に喘息の症状がある方に最適であると考えられています。

セレタイドインヘラーの使用方法・注意事項

セレタイドインヘラーは、症状に応じて以下のいずれかの用法・用量に従って投与してください。

【気管支喘息】
成人にはフルチカゾン100μg、サルメテロールとして50μgを1日2回吸入投与します。

【慢性閉塞性肺疾患（慢性気管支炎・肺気腫）の諸症状の緩解】
成人にはフルチカゾンとして250µg、サルメテロール50µgを1日2回吸入投与します。

• 呼吸困難
• じんましん
• ショック
• アナフィラキシー
• 四肢の麻痺
• 筋力の低下
• 発熱
• 咳
• 息切れ
• 頻脈

また、有効な抗菌剤の存在しない感染症や深在性真菌症の患者の方、本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者の方は使用禁忌・併用禁忌となります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。