レスタシス（RESTASIS）点眼液 0.05% w/w 12ml

レスタシス（RESTASIS）点眼液の概要

レスタシス点眼液は、アラガン社が製造・販売する犬用の乾性角結膜炎治療薬です。乾性角結膜炎の他、ドライアイの治療にも使用されます。また、アトピー性結膜炎の症状を抑えることができ、ステロイド点眼薬を使用しない治療にも有用です。

犬の乾性角結膜炎は、自己免疫疾患やその他の疾患などが原因で、涙の分泌が減少することでドライアイの状態になることです。眼の表面が乾くことで、結膜と角膜に強い充血や炎症を引き起こします。

犬の乾性角結膜炎の原因は、先天性によるものと後天性によるものに分類されます。

■先天性
涙腺形成不全など

■後天性
免疫介在性、糖尿病、甲状腺機能低下症、ジステンバーウイルス、チェリーアイの手術後など

ほとんどの場合は、涙の分泌が低下することで角膜や結膜に炎症が起こり、症状があらわれます。また、犬の乾性角結膜炎は、免疫機能の異常によって引き起こされた涙腺の炎症が原因であることが多いとされています。

アラガン社は、アイルランド・ダブリンに本社を置き、オペレーション本部をアメリカ・ニュージャージー州に置くグローバルヘルスケア企業です。アイケアをはじめ、美容医療、形成外科、神経科、皮膚科、消化器科、婦人科など多岐に渡る領域で多く製品を販売しています。日本法人は東京・恵比寿にオフィスを構えるアラガン・ジャパンです。

レスタシス点眼液の効果・効能

レスタシス点眼液の有効成分は、シクロスポリン0.05%です。シクロスポリンは免疫抑制剤とも呼ばれ、免疫系の機能を活性化させるリンホカインの分泌を阻害し、涙腺の炎症を緩和してドライアイや乾性角結膜炎の症状を改善します。

本来は人間用に開発された医薬品ですが、動物用の医薬品としても使用することができます。

レスタシス点眼液の使用方法・注意事項

レスタシス点眼液は、基本的には1日2回、1滴を患部に点眼します。点眼液の容器の先端が犬の眼に触れないように注意して点眼してください。一度点眼したら次の点眼まで12時間間隔をあけるようにしてください。

点眼し忘れに気づいたら、思い出した時にすぐに1回分を点眼してください。ただし、次の点眼時間が迫っている場合は、忘れた分は点眼しないでください。

副作用としては、眼や眼の周囲が眩しく感じる、眼をこする、眼瞼内反などが認められることがあります。その他、異常がみられる場合はすぐに獣医師の診察を受けてください。また、使用期限が過ぎたものは使用しないでください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。