ニゾラール（NIZRAL）クリーム 2% w/w 30g

ニゾラール（NIZRAL）クリームの概要

ニゾラールクリームは、ヤンセン・シラグ社が製造・販売する真菌感染症治療薬です。日本国内では同系列の会社であるヤンセン・ファーマ株式会社より同商品名・同成分・同規格で販売されています。ただし、医師の処方がなければ購入する事ができません。

主に皮膚表面に症状が現われる表在性の真菌症の治療に広く用いられており、水虫、カンジダ症などが治療対象です。真菌感染症に対して効果的な薬はありますが、真菌はその構造と化学組成から、容易に殺菌する事ができません。

正しく薬を使用しなければ、治療効果が得られないケースが多く報告されています。真菌感染症の代表的な位置づけである水虫菌（白癬菌）も正しく治療しなければ、治癒までに長い期間がかかるというのは有名な話です。

ニゾラールクリームの効果・効能

ニゾラールクリームの有効成分は、ケトコナゾールになります。イミダゾール系の抗真菌薬で、強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴とする成分です。真菌細胞膜のエルゴステロールの生合成を阻害する事で真菌の発育を抑制または阻止し、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。

部位によっては、半年から1年程度継続しなければ完治できない事もあるので注意して下さい。他の抗真菌薬と比べると刺激痛などの副作用が少ない点が評価されており、皮膚真菌症治療において第一選択薬となる機会の多い薬です。

ケトコナゾールは、クリーム、液剤（ローション）、スプレー剤の3種類が製品化されていますが、最も選択されているのが使いやすさからクリームタイプが選ばれています。

ニゾラールクリームの使用方法・注意事項

ニゾラールクリームの使用方法は、1日1回患部にクリームを塗布します。治療効果を十分に得るためには、患部の周囲に付いているかもしれない菌や角質に潜んでいる菌も除去する必要があるため、広めに塗布するよう意識して下さい。ただし、必要以上にたくさんの量を塗布したり、1日に複数回塗布するような事があると皮膚が荒れたり、かぶれを起こす可能性が高まるため、注意が必要です。

目安として、塗布を開始してから2～3週間経過しても症状改善がみられないような場合は、別の治療を検討するなど医師や薬剤師の意見を聞くようにしましょう。

外用薬なので副作用はほとんどありませんが、稀に赤みや痒みがひどくなる事が報告されています。副作用が生じた際は、塗布を一時中断して、症状が治ってから継続の可否を検討して下さい。万が一、症状が長引いたり、強く現れるような場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。