マクラー(Maclar) 250mg 100錠

マクラー(Maclar)の概要

マクラーは、Glenmark（グレンマーク）社が製造・販売している細菌を殺菌するマクロライド系抗菌薬です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンをさらに改良したもので、ニューマクロライドとも呼ばれることがあります。

最も一般的な抗生物質としてβ-ラクタム系（ペニシリン系、セフェム系など）がありますが、マクロライド系も以下のような多くの細菌に有効です。

• 肺炎球菌
• グラム陽性菌
• インフルエンザ菌
• 一部のグラム陰性菌
• 嫌気性菌
• 非定型細菌のマイコプラズマ
• クラミジア
• マイコバクテリウム

マクラーの1番の特徴は、マイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど、従来の抗生物質では抑えることができなかった非定型細菌にも強力な効果を発揮することです。

その他の特徴として、マクラーはアレルギーを誘発しにくい薬でもあり、βラクタム系抗生物質に対してアレルギーを持つ人でも使用することができます。よって、細菌が原因となるさまざまな病気の治療に理想的な治療薬といえます。

マクラーの効果・効能

マクラーの有効成分は、クラリスロマイシン250mgです。クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質と呼ばれる抗生剤で、その中でも胃酸に対して強く体内組織への伝達性を増大させたニューマクロライドという薬になります。

細菌などのタンパク質の産生を阻害することで、細菌の増殖を抑える抗菌作用を示すため、呼吸器感染症や性感染症などさまざまな感染症の治療に効果を発揮します。

また、クラリスロマイシンは抗菌作用だけでなく抗炎症作用も持っています。炎症に関与するT細胞や好中球の働きを抑え、組織への障害を防ぎ過剰な粘液分泌を抑制するため、びまん性汎細気管支炎や慢性副鼻腔炎などの慢性的な炎症性疾患に有効です。

マクラーの使用方法・注意事項

マクラーの服用方法は、通常成人はクラリスロマイシンとして1日500mgを2回に分けて経口服用します。なお、年齢・症状により適宜増減します。服用期間は呼吸器や耳鼻科系の疾患では3～7日程度、クラミジア感染症では2週間程度の服用が一般的です。

飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。次回の服用時間が近い場合は1回分をとばし、次の通常の服用時間に1回分を服用してください。絶対に2回分を一度に服用してはいけません。

副作用は比較的少ないほうですが、胃痛、吐き気、下痢などの症状が起こることがあります。軽い症状であれば心配ありませんが、症状が重い場合はすぐ医療機関を受診してください。

以下のような薬剤とは併用禁忌です。これら以外にも飲み合わせが良くない薬が多数ありますので、何らかの薬を服用中の方は使用前に必ず医師か薬剤師に相談してください。

• 精神安定薬のピモジド
• 睡眠薬のスボレキサント
• 頭痛薬のクリアミンやジヒデルゴット
• C型慢性肝炎治療薬のアスナプレビル・バニプレビル）
• 肺高血圧症治療薬のタダラフィルといった
 

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。