ロコイド(Locoid) クリーム 100g

ロコイド(Locoid) クリームの概要

ロコイドクリームは、Cheplapharm（ケプラファーム）社が製造・販売している皮膚の炎症をおさえるステロイド外用薬です。皮膚に吸収されると皮膚内部に貯留し、血管を収縮させることで局所的な抗炎症効果を発揮します。

ステロイド外用薬はその強さにより5段階に分類され、ロコイドクリームは下から2番目の強さを持ちます。このクラスは一般に4群（ミディアムクラス）と呼ばれており、ステロイド外用薬の中でも比較的弱い部類に分類されるため、皮膚が薄い部分である顔や陰部にも使用でき、小児にも使用しやすくなっています。

このため、アトピー性皮膚炎や乾癬を含むさまざまな湿疹・皮膚疾患の治療に広く使用されています。対症療法薬ですので病気の原因自体を治すことはできませんが、皮膚を健康な状態に導き、かきむしりによって引き起こされる悪循環を断ち切るという意味でも有効なお薬です。

ロコイドクリームの効果・効能

ロコイドクリームの有効成分は、ヒドロコルチゾン酪酸エステル 0.1%になります。強力に炎症をおさえるステロイド剤で、速やかに腫れや赤みといった皮膚の症状を緩和し、かゆみや痛みを和らげます。

この系統の薬剤は即効性が高く、皮膚症状への治療に高い効果が見られます。患部への直接的な作用により、全身性の副作用がほとんどないという利点もあります。

ロコイドクリームの使用方法・注意事項

ロコイドクリームの服用方法は、通常1日に1回もしくは2回（朝・夕または入浴後）患部に塗布します。一般的には、急性期の場合は2回とし、1～2週間後に重症度の再評価を行なった上で改善した場合は1回に減量したり、弱い薬剤に切り替えたりすることが推奨されます。

使用前後は手をよく洗うようにしましょう。その上で、適量を手に取り、強くこすらずに指の腹でやさしく塗り広げるようにします。患部以外には塗り広げないように注意してください。目のまわりへの使用はできるだけ避け、使用する場合は目に入らないよう細心の注意を払ってください。

外用薬ですので、通常は1～2週間程度の使用であれば副作用の心配はほとんどありません。ただし、稀に接触皮膚炎（かぶれ）が起こることがありますので、症状が改善されない場合や悪化する場合には早めに受診してください。

高齢の方は皮膚の代謝が遅く薬の体内残存時間が長くなるため、薬が効きやすくなる一方で、副作用の発生率が高まります。このため、薬剤のランクを低くするなど慎重に用いるようにします。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。