ランソプラゾール(Lansoprazole) 30mg 28カプセル

ランソプラゾール(Lansoprazole)の概要

ランソプラゾールは、UK Generic（ユーケージェネリック）社が製造・販売する胃酸の分泌をおさえる医薬品です。主に逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍の治療に広く用いられており、胃痛や胃炎など胃の不快な症状も改善します。

胃酸は食べ物の消化を促し、病気の原因となる細菌を殺菌する役割を担っています。ですが、仕事上のストレスや生活習慣の乱れ、または解熱鎮痛剤（NSAIDs）の服用によって過剰な胃酸分泌や胃壁が弱化することで、胃の粘膜が傷つき胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こします。

また、胃酸が食道に逆流することで食道の組織が傷つき、重い胸やけの症状を起こす逆流性食道炎も発症します。重症の場合には粘膜からの出血により吐血や下血を引き起こすことがあり、胃や十二指腸に穴があくこともあります。

ランソプラゾールを服用することで、速やかにかつ効率的に体内へ吸収され、胃内に存在する胃酸を分泌する細胞内のプロトンポンプに作用します。そのため、ランソプラゾールはプロトンポンプを阻害する作用をもつことからプロトンポンプインヒビターと呼ばれることがあります。

ランソプラゾールの効果・効能

ランソプラゾールの有効成分は、ランソプラゾール30mgです。プロトンポンプの阻害によって胃酸の分泌を強力に抑制し、胃酸によって引き起こされる胃のむかつきや荒れ、胸やけ、もたれなどの症状を改善します。

また、ランソプラゾールは胃がんの原因であるヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）を除菌する薬剤としても知られており、抗生物質と併用することで抗生物質の殺菌効果を増強し、優れた除菌効果をもたらします。

効果は長時間持続するため、1日1回の服用で日中〜夜間の胃酸の分泌を強力に抑制することができます。

ランソプラゾールの使用方法・注意事項

ランソプラゾールの服用方法は、通常成人には1日1回、ランソプラゾールとして1回30mg（1カプセル）服用します。服用期間は、胃潰瘍・逆流性食道炎の場合は8週間まで、十二指腸潰瘍の場合は6週間までが一般的です。

ヘリコバクター・ピロリの除菌補助を行う場合は、通常成人には1日2回、ランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg、およびクラリスロマイシンとして1回200mgの3種類を同時に7日間服用します。

【主な副作用】

• 便秘
• 下痢
• 軟便
• 腹部不快感

【稀に起こる重大な副作用】

• アナフィラキシー
• 貧血
• 溶血性貧血
• 血小板減少
• 間質性肺炎

服用することでこれらの症状が現れたら速やかに医師や薬剤師に相談してください。

過去にランソプラゾールの成分に対して過敏症・アレルギーの症状を起こしたことがある方、エイズ治療の抗ウィルス薬であるアタザナビル硫酸塩やリルピビリン塩酸塩を服用している方は使用できません。また、これら以外にも服用するのに注意が必要な方がいますので、服用が可能かどうかを事前に医師や薬剤師に相談するようにしてください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。