ヤーズ(YAZ) 3.0mg + 0.02mg 28錠

ヤーズ(YAZ)の概要

ヤーズは、BAYER INDIA社が製造・販売する月経困難症などの軽減を目的として開発をされた超低用量ピルになります。プラセボ（偽薬）がついた28錠タイプの設定になっているため、休薬期間中の飲み忘れ防止に有効です。

月経困難症とは月経に伴う強い痛みの事で、いわゆる生理痛と呼ばれる下腹部痛や腰痛を主に指します。実際には、その症状は、頭痛や吐き気、いらいら、憂うつ感なども含みます。月経に関する調査報告によっては、働く女性の約7割が生理痛で仕事に支障が生じた事があるというデータが示されています。

近年、女性の社会進出が著しく十分なパフォーマンスを発揮するためにもピルとの付き合い方が注目を浴びています。日本でピルが承認されたのは1999年で、最も承認が早かった米国に比べると40年遅れでした。

まだまだ、ピルの正しい知識が普及したとはいえない環境ですが、オンライン診療などの普及と合わせより身近な薬になりつつあります。

ヤーズの効果・効能

ヤーズの有効成分は、ドロスピレノンやエチニルエストラジオールになります。定期的に服用し両成分が効果的に作用する事で、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスや分泌量が妊娠時に近づきます。

結果、脳が妊娠していると錯覚し、女性ホルモンの分泌量を抑制し、月経のプロセスが進行するのを防ぎますヤーズの他のピルとの違いは、第3世代以前の低用量ピルに比べ、ホルモン配合量が少ない点にあります。

ホルモン配合量が少ないため、身体への負荷が軽減され副作用リスクを軽減させています。他剤のピルでは副作用を強く感じてしまったという人には、特に服用が向いているかもしれません。

ヤーズの使用方法・注意事項

ヤーズの服用方法は、1日1回1錠を定められた順に従って28日間連続服用します。可能であれば、毎日の服用するタイミングも同一時間帯になるように調整して下さい。ヤーズを初めて服用する際は、月経の第1日目から開始する必要があります。月経困難症などの改善ではなく、早期の避妊効果を希望している場合は、医師に相談するようにしましょう。前日分を飲み忘れしてしまった時は、直ちに1錠を服用し、当日分も服用して下さい。ただし、2日間連続して飲み忘れしてしまった場合は、自己判断で薬の増量を決めるのは危険なため、婦人科の医師などに相談し指示を受けましょう。

主な副作用としては、頭痛や吐き気、不正出血などが報告されています。安全性の高い薬なので副作用が現れる事はほとんどありません。継続的に服用する事で効果を得る薬であるため、万が一副作用症状が現れた際は速やかに医師に相談する事をおすすめします。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。