ラミシール(Lamisil) ジェル 1% 15g

ラミシール(Lamisil) ジェルの概要

ラミシールはGSK（ジー・エス・ケー）社から製造販売されている、ジェルタイプの外皮用抗真菌薬です。主に足白癬（水虫）や股部白癬（いんきんたむし）の治療に用いられます。

白癬菌とはカビの一種で、皮膚における真菌症が一般です。からだのさまざまな箇所にできますが、現代では足白癬がいちばん多くみられます。白癬菌は高温多湿の場所を好むため、靴や靴下をはいて蒸れた状態の足には、白癬菌が増殖しやすいといえます。

家庭内で感染することがほとんどですが、公衆浴場や洋式トイレなどが感染の原因になることもあります。症状としては、足の指の間が白くふやけて皮がむけるものや、足裏全体が乾燥して硬くなりひび割れを起こしたり、小さな水膨れや赤くぽつぽつしたものが足裏に発現したりすることがあります。

ラミシールは感染の原因となる真菌を殺すと同時に、新たな真菌感染を防ぐ役目を担っています。また、皮膚のかゆみや灼熱感をやわらげたりうるおい与えたりしてくれます。

ラミシール ジェルの効果・効能

ラミシールの有効成分はテルビナフィン(Terbinafine) 1%で、アリルアミン系の抗真菌薬です。真菌症の原因となる白癬菌やカンジダの発育をおさえます。皮膚に寄生した真菌（カビ）の細胞膜の成分であるエルゴステロールの生合成経路において、スクアレンエポキシダーゼを選択的に阻害します。

スクアレンが細胞内に蓄積することや、エルゴステロールの含量の低下をもたらし、真菌（カビ）の細胞膜障害を引き起こすことで抗真菌作用を示すのです。幅広い抗真菌スペクトルをもち、特に白癬菌に対して静真菌作用のみならず強力な殺真菌作用を示すのが特徴です。

ラミシール ジェルの使用方法・注意事項

ラミシールは1日1回1週間、患部とその周辺に薄く塗りやさしくなじませてください。塗布する前には、患部をきれいにして完全に乾燥させましょう。

主な副作用には、以下の症状が報告されています。

• 皮膚剥離
• 塗布部位のかゆみ
• 乾燥肌

爪や頭皮、口や目の中、それらの近くには塗らないでください。感染時に生じたダメージによっては、完治まで最大4週間程度かかる場合があります。患部は常に清潔に保ち定期的に洗い、こすらずに丁寧に乾燥させることが効果的です。また、かゆみがあるにもかかわらず患部をかきむしると、皮膚へのダメージが大きくなり治りが遅くなることがあります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。