ギブトリオ(Gibtulio) 25mg 90錠

ギブトリオ(Gibtulio)の概要

ギブトリオは、Lupin（ルピン）社が製造・販売する不必要な糖分を尿から排出し、血糖値を下げる最新タイプのSGLT2阻害薬になります。主に2型糖尿病の治療に用いられ、低血糖などの危険な副作用を引き起こす可能性が低く、安全性が高いのが特徴です。

糖尿病によって高血糖の状態が続くと、失明や腎障害、四肢切断などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。ギブトリオのようなSGLT2阻害薬を服用し血糖値を正常に保つことで、これらの合併症を未然に防ぐことができます。

SGLT2阻害薬は従来にない作用機序を持ち、血糖値を下げ優れた治療効果を発揮することができ、安全性が高いにもかかわらず効果が強力なため、2014年に欧米で承認されて以降は糖尿病治療薬のシェアを急速に伸ばしています。

また、過剰な糖分を排出することによる体重減少の効果も報告され、医師のサポートを受けながら行われるメディカルダイエットで注目を集めている薬でもあります。

ギブトリオの効果・効能

ギブトリオの有効成分であるエンパグリフロジン25mgは、服用することでSGLT2と呼ばれる腎臓細胞表面にある膜タンパク質の活動を抑制することにより、糖尿病治療の効果が期待できます。

血糖値を直接的に下げるホルモンのインスリンとは無関係に血糖値を低下させる作用を発揮するため、効果が強すぎて重篤な低血糖症状が生じるリスクが低いとされています。

SGLT2阻害薬のエンパグリフロジンは食事から摂った余分な糖を尿とともに体外に排出する作用があるので、食事制限を必要とせずにダイエット効果が期待できるといわれています。

ギブトリオの使用方法・注意事項

ギブトリオの服用方法は、1日1回、朝食前または朝食後に主成分として10mgを服用します。なお、効果が十分に得られずに血糖値が下がらない場合は、1日1回主成分として25mgに増やして服用することがあります。

飲み忘れた場合、1回分をとばして翌日の通常服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分をまとめて飲んではいけません。指示された服用方法に必ず従うようにしてください。

主な副作用として、以下の症状が報告されています。

• 頻尿
• 低血糖
• 口渇
• 便秘

重篤な副作用に低血糖、脱水などの症状が現れることがありますので、もしこのような症状が起こった場合はすぐに医療機関を受診するようにしてください。

また、以下の方は使用禁忌となっていますので、注意してください。

• 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
• 重症ケトーシスの方
• 糖尿病性昏睡または前昏睡の方
• 重症感染症の方
• 手術の前後の方
• 重篤な外傷のある方

低血糖症状を起こす可能性がありますので、高所での作業や自動車の運転など危険をともなう作業を行う時は十分に注意してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。