メトホルミン1000mg100錠 グリフォー

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）の概要

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）は、世界で最も広く使用されている糖尿病治療薬の一つで、主に2型糖尿病の管理に効果的です。メトホルミンは、ビグアナイド系の薬剤に分類され、肝臓での糖新生を抑制し、筋肉や脂肪組織でのインスリン感受性を高めることで血糖値を下げる作用があります。

2型糖尿病は、インスリンの分泌不足や作用不足により、血液中のブドウ糖濃度が高くなる慢性疾患です。放置すると、心臓病、腎臓病、神経障害、失明などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。メトホルミンは、食事療法や運動療法と併用することで、2型糖尿病の治療において重要な役割を果たします。

グリフォーは、1錠あたり1000mgのメトホルミンを含有する高用量の製剤です。通常、メトホルミンの初期用量は低めに設定され、徐々に増量されますが、グリフォーは維持用量として使用されることが多く、服用錠数を減らすことができるため、患者の利便性を高めています。

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）の効果・効能

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）の主な効果・効能は以下の通りです。

• 肝臓での糖新生の抑制：メトホルミンは、肝臓でのブドウ糖の生成を抑制することで、血糖値の上昇を防ぎます。
• インスリン感受性の改善：メトホルミンは、筋肉や脂肪組織でのインスリンの作用を高めることで、これらの組織でのブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値を下げます。
• 体重管理への影響：メトホルミンが食欲を抑制するという直接的な証拠は限定的ですが、一部の患者において体重減少を助ける可能性があります。肥満は2型糖尿病の重要なリスク因子であるため、体重管理は病気の進行を遅らせるために重要です。
• 心血管系リスクの軽減：メトホルミンは、心血管系合併症のリスクを軽減する可能性があります。これは、メトホルミンが血糖値を下げるだけでなく、脂質代謝や血管機能にも好影響を与えるためと考えられています。

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）の服用方法・注意事項

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）の服用方法は個々の患者の血糖コントロールと腎機能に基づいて調整されるべきで、通常は1日2回、朝夕の食事中または食後に服用します。

ただし、メトホルミンの服用には注意が必要です。主な注意点は以下の通りです。

• 腎機能障害のある患者では、メトホルミンの排泄が遅延し、乳酸アシドーシスのリスクが高まるため、腎機能に応じた用量調整が必要です。
• 乳酸アシドーシスは、メトホルミンの重大な副作用であり、非特異的な症状（倦怠感、筋肉痛、呼吸困難など）が現れます。これらの症状が見られた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
• メトホルミンは、ヨード造影剤を用いた検査を受ける前後で一時的に休薬が必要な場合があります。検査前に医師に相談してください。
• 過度のアルコール摂取は、乳酸アシドーシスのリスクを高めるため、避けてください。
• 他の糖尿病治療薬や、糖尿病に関連する合併症の治療薬を併用している場合は、低血糖のリスクが高まることがあるため、注意が必要です。

メトホルミン1000mg100錠（グリフォー）は、2型糖尿病の治療において重要な役割を果たしますが、適切な服用方法と注意事項を理解し、医師の指示に従うことが大切です。定期的な血糖モニタリングと生活習慣の改善を行いながら、治療を継続することが重要です。