フルニル(FLUNIL) 40mg 100カプセル

フルニル(FLUNIL)の概要

フルニルは抗うつ剤で、憂うつな気分や不安を和らげ、気分を明るくしてくれる薬です。抗うつ剤の中でも有名なブロザックのジェネリック医薬品であり、世界中で使用されている人気の抗うつ剤です。

主にうつ病に用いられますが、強迫性障害やパニック障害、社会不安障害や月経前症候群や過食症などの幅広い精神症状の治療に用いられています。日本では未承認の薬ですが、海外では非常に人気があり、今までどの薬も合わなかったという方でも、寛解の可能性があります。

インドに本社をおき、インド国内で5%以上のシェアを持っている大手製薬会社であるインタス・ファーマ(Intas Pharmaceuticals Ltd)が、製造・販売しています。インタス・ファーマは、インド国内に限らず、北米、ヨーロッパ、中南米、オーストラリアやアジアなどでも、安価なジェネリック医薬品を流通している、グローバルな製薬会社です。主に、腎臓、消化器、泌尿器、整形外科、心臓病、糖尿病などの医薬品を製造、販売しており、各国の厳しい審査過程を通過している事から、安全性も高いとされています。

フルニルの効果・効能

フルニルの有効成分はフルオキセチンであり、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と言われています。セロトニンは交感神経と副交感神経の神経伝達のバランスをとる働きをするホルモンであり、分泌量が増えると神経伝達が良くなり、気分が安定することから「幸福ホルモン」とも呼ばれています。

セロトニントランスポーターというセロトニンを運び、調整する役割のタンパク質があります。セロトニントランスポーターはセロトニンを神経細胞から脳内に放出し、別の神経細胞の受容体にくっついて情報を伝達した後に、使われないで余ったセロトニンを、再度、もとの神経に取り込みます。

フルオキセチンは、セロトニントランスポーターが余ったセロトニンを再度元の神経に取り込むことを阻害することで、脳内セロトニンの量の減少を防ぎ、セロトニン効果を高めることで、うつ症状などの精神症状を改善します。

フルニルの使用方法・注意事項

うつ病の場合
・フルニルは通常、成人では1日1回朝に20mgを服用します。数週間服用して効果が不十分な場合は、適宜増量可能です。増量する際は、1日１～２回、朝または朝夕に服用し、最大量は１日80mgまでです。

強迫性障害の場合
・フルニルは通常、成人では１日１回朝に20mgを服用します。数週間服用して効果が不十分の場合は、適宜増量出来ます。増量する際は、1日１～２回、朝または朝夕に徐々に増量して服用し、最大量は１日60mgまでです。5週間まで服用を継続することができます。

通常水と一緒に服用しますが、吸収を高めるために、ぬるま湯にて服用するのも効果的と言われています。飲み忘れに気付いた時は、すぐに服用して下さい。ただし、次回の服用分との時間が短い場合には、1回分とばして次回分から服用して下さい。2回分を1度に飲む事は避けて下さい。

一般的な副作用としては、食欲減退、吐き気、不安、緊張感、リビドー減少、睡眠障害、めまい、味覚異常、振戦、動悸、等があります。重大な副作用としては、セロトニン症候群、悪性症候群、錯乱、幻覚、等があります。すべての副作用を記載したわけではありません。その他にも、使用禁忌や併用禁忌がありますので、使用前には必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。