プレトズ(PLETOZ) 100mg 100錠

プレトズ(PLETOZ)の概要

プレトズは、シプラ社が製造・販売する血栓症の治療薬になります。プレトールのジェネリック医薬品になるため、その効果と安全性が確認できた上で安価に購入できることが魅力です。抗血小板薬に分類される薬で、血小板の働きを抑えて、血液が固まるのを防ぎます。

主に脳卒中の再発防止に用いられます。血栓症は、血管内に血栓が形成され血流が閉塞する病気です。閉塞することで、その先の血流が阻害され、栄養が届かなくなり細胞が壊死します。閉塞の場所によっては、心筋梗塞や脳梗塞、肺塞栓など命の危険をもたらす可能性があります。

血液は、血流が滞ることで固まりやすくなります。血流が滞る理由は、様々で遺伝的要素や体質に加えて、肥満や食生活の乱れ、運動不足などが挙げられます。

プレトズの効果・効能

プレトズの有効成分は、シロスタゾールになります。血小板の働きを抑制し、血液が固まるのを阻害します。また、他の抗血液凝固薬にはない血管拡張作用も合わせ持ちます。これら二つの作用を同時に得られるのが特徴です。

抗血液凝固に加え血管拡張作用があることで、慢性動脈閉塞症にともなう手足の冷えやしびれ、足の痛みや潰瘍などの治療にも有効として重宝されています。これらの効果は、血小板や血管平滑筋にあるホスホジエステラーゼ（PDE3）という酵素を阻害することで得られます。

効果も選択的で、他の臓器などへの影響は最小限です。臨床試験では、他の同効果を示す薬に比べ出血による副作用リスクが低かったと報告されています。日本人は、抗血液凝固を行った場合、出血が止まらなくリスクが高いケースが多いためプレトズは国内向きの製品と考えられます。

プレトズの使用方法・注意事項

プレトズの服用方法は、1日2回朝夕食後に1錠を服用します。薬の効果上、血が止まりにくくなるため、出血をともなう病気のある人には使用できません。主な副作用は出血で、日頃から怪我をしないように気を付ける必要があります。

出血以外の副作用としては、頭重や頭痛、頻脈、動悸などが報告されています。これらの症状はほとんどの場合、安静にしていると治まりますが、症状が強く出たり、長く続いたりする際は医療機関の受診が推奨されます。併用ができない薬もいくつかあるため、常用している薬がある場所は、併用可能かどうか確認してから服用するようにして下さい。

特に注意が必要なこととして、プラセボ対照長期比較試験において、高度の心不全患者に用いた場合、生存率が低くなった結果が報告されています。鬱血性心不全の患者に対する使用は禁忌です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。