セロフローロタキャップ(Seroflo Rotacap) 50/100mcg 30カプセル

セロフローロタキャップ(Seroflo Rotacap)の概要

セロフローロタキャップは、シプラ社が製造・販売する気管支を広げて喘息や慢性閉塞性肺疾患の治療薬です。吸入することで気道の通気をよくして呼吸を楽にすることができます。喘息は、気管支が慢性的に炎症を繰り返すことで気管支が狭くなり、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音が聞こえる喘鳴や呼吸困難が生じる病気です。

発症原因は、遺伝要因やアレルギーになります。気管支を広げることで症状を改善することができます。慢性閉塞性肺疾患は、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた疾患をまとめた名称です。

労作時呼吸困難や慢性的な咳や痰などの症状がみられます。国内では90%以上がタバコを原因として発症していると報告されています。喘息同様に炎症によって気管支が狭くなっているので、セロフローロタキャップが有効です。

セロフローロタキャップの効果・効能

セロフローロタキャップの有効成分は、サルメテロールとフルチカゾンになります。サルメテロールは、気管支平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激して気管支を広げる作用を持ちます。その効果は気管支への選択性が高いため、心臓や血管など循環器系への影響は最小限になります。

また、脂溶性の長い側鎖を持つため、効果が長時間持続します。フルチカゾンは、ステロイドの一種で炎症やアレルギーを抑える作用を持ちます。局所にだけ作用し、全身性の影響はほとんどないため使いやすい点が魅力です。気管支拡張作用と抗炎症作用を組み合わせることで、喘鳴や呼吸困難の症状を強く改善します。

セロフローロタキャップの使用方法・注意事項

セロフローロタキャップの服用方法は、1日2回朝および就寝前に吸入します。次の服用までは12時間以上間隔を空けるようにして下さい。正しく服用すれば副作用はほとんどありません。稀に頭痛や動悸、手のふるえが報告されています。

副作用症状が強く現れる場合や中々治らない時は、すぐに医療機関の受診を行い、医師から適切な指示を受けるようにして下さい。交感神経を興奮させてしまうため高血圧治療薬など一部飲み合わせの悪い医薬品があります。

常用している薬がある場合は、併用可能かどうか確認してから服用するようにして下さい。小児も服用することができますが、分量や用法が異なります。特に過量にならないように注意して下さい。起きている発作を止めるタイプの薬ではありませんので、発作時には、他の速効性の吸入薬を使って下さい。また、対症療法となるため、病気そのものを治療するのではなく、症状を緩和するための薬なので注意が必要です。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。