ビラデイ（Viraday）600/200/300mg 30錠

ビラデイ（Viraday）の概要

ビラデイは、シプラ社が製造・販売するHIV感染症治療薬です。HIVウイルスの増殖を抑制し、また血液中のCD4細胞を増やします。シプラ社は、インドに本拠地を置く製薬メーカーで1,500種類以上の薬を販売しています。

日本に拠点がないため聞き覚えのない企業かもしれませんが、世界各国に販売実績があり国際的にも信頼されている企業です。HIVウイルスに感染するとエイズを発症します。エイズは、長い年月をかけて感染者の免疫機能を低下させていきます。発症後すぐに症状が現れる訳ではなく十数年後に重い感染症にかかりやすい状態にします。

また、リンパ腫などの悪性腫瘍に侵されやすくなり、生命の危機にさらします。日本におけるHIVウイルス感染者数は、30,000人を超えると推計されており、近年増加と減少を繰り返しながら概ね横ばいで推移しています。

ビラデイの効果・効能

ビラデイの有効成分は、下記の3つになります。いずれもRNAをDNAに逆転写する酵素の働きを阻害しウイルスの増殖を抑制する作用を持ちます。注意点として、エイズウイルスは、完全に死滅させる事が困難なウイルスであるため、ビラデイは生涯にわたり飲み続けなければなりません。

• エファビレンツ
• エムトリシタビン
• テノホビルジソプロキシルフマル酸塩

もちろんビラデイ以外の薬に切り替える事も可能ですが、何かしらのHIVウイルス治療薬を服用し続ける必要があります。耐性変異に備えて、3つの有効成分でウイルスを攻撃します。耐性変異を生じると効き目が落ちる事があるので注意が必要です。

耐性は一つの有効成分単独投与で生じやすいので、複数の有効成分を組み合わせるのが効果的と考えられています。

ビラデイの使用方法・注意事項

ビラデイの服用方法は、1日1回1錠を服用します。なるべく決められた時間に毎日服用するようにしましょう。薬の成分濃度を常に一定にする事でウイルスが増殖できる隙を与えません。飲み忘れに気付いた際は、速やかに1回分の服用を行って下さい。次回服用までに数時間程度しか空き時間がなければ1回分の服用をスキップしましょう。薬効成分が過多になると予期せぬ副作用が生じる可能性があります。

主な副作用は、めまいや悪夢、発疹などがやや多めです。重篤な副作用はほとんど報告されていませんが一定の注意を払いましょう。日本国内では未承認の薬となっているため、クリニックや薬局で購入する事ができません。購入するには通販や個人輸入を経由する必要があるため注意が必要です。医薬品副作用救済制度が利用できないので、不調が生じた際は速やかに医療機関を受診して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。