スルピタック(SULPITAC) 100mg 100錠

スルピタック(SULPITAC)の概要

スルピタックは、サンファーマ社が製造・販売する統合失調症治療薬になります。日本では未承認ですが海外においては、その効果の高さが評価され服用される機会が多い薬です。統合失調症は、幻覚や妄想といった症状を主とする精神疾患になります。

国内には80万人以上の患者がいると推計されており、特に10代から30代の若年層にみられるのが特徴です。明確な発症メカニズムは、分かっておらず、脳の情報伝達エラーや遺伝、環境などが複雑に関係しているといわれています。実際に進学や就職、結婚をきっかけに症状が現れるケースも少なくなく、ストレスが誘因の一つとして考えられています。

症状には、陽性症状と陰性症状があり、幻覚や妄想から意欲の欠如まで様々あります。他の製品と異なる特徴としてスルピタックは、この両症状に効果を発揮することができます。

スルピタックの効果・効能

スルピタックの有効成分は、アミスルプリドになります。第2世代の抗精神病薬といわれており、服用することで神経伝達物質の一つであるドーパミンの働きを抑制します。ドーパミンD2・D3受容体に働きかけることで効果が得られます。

ドーパミンD2受容体に作用することで陽性症状が緩和され、まだ明確なメカニズムは分かっていませんが、ドーパミンD3受容体に作用することで陰性症状が緩和されます。これまでの非定型抗精神病薬とは異なり、ドーパミン受容体以外の受容体にはほとんど影響を及ぼさないため、のどの渇きや便秘などの副作用が現れにくいのが特徴です。

スルピタックの使用方法・注意事項

スルピタックの服用方法は、1日1回1錠の有効成分100mgからはじめ、1週間程度の間隔を空けながら徐々に増量し症状が最も落ち着く分量を見極めます。1日の最大摂取量は1200mgとなっているので、12錠を超えなければ安定しないようであれば、別の治療方法を検討しなければなりません。また、急に服薬を中止したり減薬したりすると、退薬症状として目眩やふらつき、情緒不安定などが出る場合があるため注意が必要です。医師や薬剤師に相談しながら、退薬することが推奨されます。

主な副作用は、目眩や不眠、ふるえ、便秘、不安感などになります。意識状態を変化させる可能性があるため、特に服用はじめの間は車の運転や高所での作業、危険な機器の取扱いは避けるようにして下さい。長期間に渡って服用する必要となる場合が多いので、副作用症状が現れる様であれば、症状の強さなどに関わらず、医療機関を受診し適切な指示を受ける必要があります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。