トレチバ(TRETIVA) 40mg 10カプセル

トレチバ(TRETIVA)の概要

トレチバは、インタスファーマ社が製造・販売するニキビの治療薬です。ニキビは、主に思春期にみられる頬やおでこ、口のまわりにできる発疹になります。原因はアクネ菌の感染で、皮脂を栄養源とし増殖することで炎症を引き起こします。

トレチバは、皮脂分泌に関与することでアクネ菌の生育環境を阻害し改善効果を示します。本来、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、毛穴の角質が厚くなると毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まってしまう事があります。若い時にニキビが多い理由の一つが、細胞が活性化されており皮脂の分泌量が過多になりやすいためです。

また、暴飲暴食など生活習慣の乱れによっても皮脂が過剰に分泌され問題になります。ニキビは、無理やり潰したり、放置しておくと治癒しても凸凹に痕が残ることがあります。凸凹になったニキビ痕はなかなか消えないため注意が必要です。

トレチバの効果・効能

トレチバの有効成分は、イソトレチノイン40mgになります。「ニキビ治療の切り札」とも呼ばれる成分です。皮脂腺を収縮させ皮脂の分泌量を減少させる効果と皮膚の角化を抑制し毛穴のつまりを防ぐ効果を持ちます。

服用後、60%以上の患者で再発がなかったと報告されており、ニキビを完治させると評価を受けています。また、海外では重症ニキビの第一選択薬として用いられることが多く、その効果の実績は十分です。特にアメリカでは1982年から承認され、ほとんど全ての重症ニキビに効果があると報告されています。

多くの国では、保険診療適用となっていますが日本国内においては、保険外適用となっています。有効成分はビタミンA誘導体で、妊婦などには使用が難しい点があり、副作用リスクを考慮されているのが原因の一つとして考えられます。

トレチバの使用方法・注意事項

トレチバの服用方法は、体重に 0.5～1.0mg を乗じた量を 1 日の服用量とし、15週から20週間継続する事で効果が得られます。体重60kgの場合、30mg～60mgの服用量となるため、当製品では1錠を服用して下さい。但し、重症度や体質などで適宜服用量は増減します。

特に注意しなければならないのが、胎児に対する催奇形性があると重大な副作用が報告されています。妊娠中や授乳中は服用することができません。服用中に予期せぬ妊娠があってはいけないので、細心の注意が必要です。その他の副作用は、肌の乾燥や痒み、日光過敏などが報告されています。ほとんどの場合、症状は軽微であることが多いですが、症状が強く現れる場合や長く続く場合は、速やかに医療機関を受診し適切な指示を受けるようにして下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。