トレチバ(TRETIVA) 5mg 10カプセル

トレチバの概要

トレチバは、インタスファーマ社が製造・販売するニキビの治療薬になります。ニキビとは、前額部（おでこ）や頬、口の周りなどにできる発疹で、主に若年層によくみられます。原因の一つとして皮脂が関与して発症するものがあります。

通常、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、肌のトラブルにより毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まってしまう事があります。また、暴飲暴食など生活習慣の乱れから皮脂が過剰に分泌され毛穴などに留まってしまう事もあります。そうすると、皮脂を栄養源にしているアクネ菌が過剰に増殖し、炎症を起こしてニキビができます。

トレチバの効果・効能

トレチバの有効成分は、イソトレチノインになります。イソトレチノインにはニキビの原因となる皮脂の過剰な産生を抑制する作用があります。服用すると皮脂を分泌する皮脂腺を縮小させる事ができます。また、皮膚の角質層が厚く硬くなるのを抑制し、毛穴のつまりを防ぐ作用もあります。

皮脂の分泌、残留が起こらない肌環境を整える事によって、炎症の原因となるアクネ菌などが働かないようにします。その効果は、他のニキビ治療薬より強力で特に、塗り薬などで治りきらなかったぼこぼことした強い腫れを伴うにきびには非常に有効性を示します。

元々は重症のニキビに対して使用される事が多かったのですが、近年では中等度で何度も再発を繰り返すニキビなどにも使用されるようになりました。トレチバの他の治療薬にない特徴はニキビ治療薬の中では唯一、長期寛解が期待できる事と重症炎症性ニキビにも効果が期待できる事にあります。

トレチバの服用方法・注意事項

トレチバの服用方法は、世界的には体重に0.5～1.0mgを乗じた量を1日の服用量とし、15週から20週間継続する事で効果が得られると報告されています。日本においては、海外よりも重度化したニキビ患者は見られない点から体重に0.3mgを乗じた量を基本に服用量を調整していくという例もあります。

妊娠中や授乳中は服用することができませんので注意が必要です。軽度な副作用としては、肌の乾燥、かゆみ、日光過敏、赤み、ヒリヒリ感などの症状があります。比較的軽い症状が多いのですが、我慢できないほどの症状や長期間に渡って症状が続くという場合には、一度服用を中止し、医療機関に相談をおこなってください。