バルザール(VALZAAR) 160mg 100錠

バルザールの概要

バルザールは、トレントファーマ社が製造・販売する高血圧治療薬で、ディオバンのジェネリック医薬品になります。長期間に渡って服用する事も多い医薬品であるため、ジェネリック医薬品で比較的安価で購入できる点が魅力です。現在、高血圧は日本人のおよそ3人に1人が抱える国民病となっています。

高血圧状態が続くと動脈硬化が引き起こされ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます。高血圧は、生活習慣などが密接に関わる本態性高血圧と腎臓疾患やホルモン異常などからくる二次性高血圧に分類されます。当医薬品は、両分類の高血圧に対して効果を示す事ができます。

バルザールの効果・効能

バルザールの有効成分であるバルサルタンは、血圧を上げる作用を持つアンジオテンシンⅡという物質を抑制する事で血圧を下げる効果があります。アンジオテンシンというホルモンは、手足など全身の血管を縮めることにより心臓の血液量を増やし血圧を上昇させます。血圧を標準値に保つことで、心臓や腎臓、血管の負担を軽減し、生活習慣病の予防ができます。

当医薬品の特徴は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と呼ばれる新しいタイプの降圧薬で従来の降圧薬であるACE阻害薬に近いタイプのものですが、ACE阻害薬で多くみられた、咳の副作用が軽減されています。また、1回の服用で長時間の効果を発揮するため、1日1回の服用なので飲み忘れの心配がありません。副作用もほとんど報告されていないので長期間の服用も可能となっています。

バルザールの服用方法・注意事項

バルザールの服用方法は、通常、成人は40～80mgを１日１回服用します。得られる効果が不十分である場合、1日最大160mgまで増量する事が可能です。少量で開始し、ゆっくり血圧を下げる事で副作用リスクを最小限にする事ができます。十分に血圧が下がるまでに、早ければ1週間程度で効果を実感できますが、2週間程度の時間を必要とする場合もあります。

副作用としては、体のだるさ、めまい感、頭痛などが報告されていますが、血圧下降によるものが多く、次第に慣れてきます。服用開始初期には、高所での作業や危険な機器の取扱いに関わる仕事などは注意が必要です。副作用が強い場合や中々治らない場合には、医療機関の受診を行って下さい。飲み合わせや食べ合わせには、注意が必要で他の降圧剤や利尿剤を併用した場合に血圧が下がり過ぎる事があります。また、服用の際にアルコールを摂取すると副作用が強く出る事が報告されています。