ザイロリック(ZYLORIC) 300mg 100錠

ザイロリックの概要

ザイロリックは、グラクソスミスクライン社が製造・販売する痛風治療に用いられる医薬品です。「風があたるだけでも痛い」と形容される痛風。はじめての痛風発作は、尿酸の結晶ができやすい足の親指に多発します。夜間に突然発症することが多く、激しい痛みと腫れが数日間続きます。

痛風は、尿酸が関節や腎臓のなかで結晶となってとどまることで、関節に激しい痛みを引き起こします。高尿酸血症に起因する病気でプリン体が分解されることで生成されます。プリン体を多く含む食事（ビール、レバー、ウニなど）の摂取、代謝経路のどこかに異常あると、体内のプリン体は少しずつたまっていきます。プリン体が体内で分解されると、最終産物の尿酸が作られ痛風の原因となります。

痛風の痛み（痛風発作）は耐え難いほどの激痛と知られています。日常生活が困難になるほどの痛みで、痛みのピーク後も強い痛みが数日間続き、1～2週間で症状は治まります。また、痛みを生じた箇所は赤く腫れ上がり、熱感を伴います。痛風を放置すると、関節が変形したり、腎臓など内臓にも悪影響が及ぶ為、早期の治療が重要です。

ザイロリックの効果・効能

ザイロリックの有効成分であるアロプリノールは体内で尿酸が作られるのを抑え、血液中の尿酸の量を低下させる事ができます。尿酸は体内でプリン体から分解を経て生成されます。分解の過程でヒポキサンチンになるのですが、キサンチンオキシダーゼという酵素がなければ次の分解工程に進む事ができません。

当医薬品の薬効成分は、そのキサンチンオキシダーゼの働きを阻害することで尿酸の生成を抑制する事ができます。このような作用からキサンチンオキシダーゼ阻害薬とも呼ばれています。継続して服用することで、痛風の発症や再発の予防、高尿酸血症の改善に効果があるのが特徴です。また、尿酸を正常な水準にコントロールし続けることで、既に結晶化している尿酸を少しずつ消失させる事もできます。

ザイロリックの服用方法・注意事項

通常、成人は1日に200～300mgを2～3回に分けて食後に経口服用します。しかし、服用初めは1日100mgくらいで始め、徐々に増量していきます。

尿酸の結晶が関節から溶け出すので、痛風発作が誘発されやすくなっています。過度の誘発を避ける為、少量から服用して行きます。飲み忘れに気が付いた時はできるだけ早く1回分を服用します。ただし、次の服用感覚が短い場合は1回分を飛ばして下さい。服用量が多いと副作用が出やすくなります。