ザイロリック（アロプリノール） 100mg 100錠

ザイロリック（アロプリノール）の概要

ザイロリックは、GSK社が製造・販売する痛風や高尿酸血症の治療薬になります。服用すると体内での尿酸生成を抑制し、血中の尿酸濃度を減少させる事ができます。痛風は、結晶化した尿酸が関節などに蓄積される事で引き起こされる強烈な痛みを伴う病気です。

主な痛みの発生部位は、足の親指で、付け根が赤く腫れて、風が当たるだけでも激痛を生じさせるという事から痛風という名が付けられています。一般的に一度症状が誘発されると、24時間以内に痛みのピークを迎え、強い痛みが数日間続き、7～10日程度をかけて症状は治まっていきます。

数日間は、仕事や家事が困難になるほどの影響が出ます。血液中の尿酸濃度が慢性的に高くなると、痛みの原因となる結晶化が進むため、尿酸値が高い人は痛風を防ぐ目的でもザイロリックを検討してみても良いかもしれません。

ザイロリックの効果・効能

ザイロリックの有効成分は、アロプリノールになります。キサンチンオキシダーゼの働きを阻害する事で尿酸をできにくくします。尿酸は、肝臓でプリン体がキサンチンオキシダーゼに代謝される事で生成されるため、キサンチンオキシダーゼの阻害は体内の尿酸量を減らす事ができます。

ザイロリックは特に尿酸産生過剰型のタイプの人に適しています。また、尿に排出される尿酸が減少するため、尿路結石を合併している人にも有用です。ザイロリックは、血中の尿酸濃度を減少させ、痛風の発生を抑える予防薬としての使用となります。/p>

痛風による痛みが生じている際に服用しても症状は治まらず、かえって症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

ザイロリックの使用方法・注意事項

ザイロリックの服用方法は、朝昼晩に1錠ずつ、もしくは朝晩に1錠ずつを服用します。過去に痛風を起こした事がある人は、薬の飲み始めは、尿酸結晶が溶け出して一時的に痛風の症状が強く表れる事があるため、1日1錠で様子を見ながら徐々に服用量を増やして下さい。飲み忘れをしてしまった際は、1回分を飛ばして次の分の薬だけを服用して下さい。

一度に過剰な成分が体内に入ると副作用のリスクを高める可能性があります。症状コントロールのためには、尿酸値を確認しながらの服用が不可欠です。自宅などで簡易検査器を使って確認する事も可能ですが、定期的に医療機関を受診して血液検査を行う事を推奨します。

主な副作用は、発疹や食欲不振、下痢、全身倦怠感などが報告されています。症状が長引く場合や強く現れる場合には、速やかに医療機関を受診して下さい。抗凝固剤や免疫抑制剤、喘息の薬などで一部飲み合わせの悪い薬があるため、常用している薬がある場合は、併用可能かどうか確認してから服用する必要があります。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。