ヒドロキシクロロキン(HQTOR) 200mg 100錠

ヒドロキシクロロキン(HQTOR)の概要

ヒドロキシクロロキンは、TORRENT PHARMA社が製造・販売する全身性エリテマトーデスの治療薬になります。全身性エリテマトーデスは指定難病にも登録されています。

本来の治療効果を示す全身性エリテマトーデスは、全身倦怠感や発熱、食欲不振、体重減少などの全身症状に加え、関節や皮膚、内蔵に関する症状と幅広い特徴を持っています。最も知られている症状は、鼻から両側に向けて、ちょうど蝶が羽を広げたような形の紅い皮疹の蝶型紅斑になります。

原因は、現在の医学をもってしても分かっていません。しかし、自分の細胞を自分の免疫系システムが攻撃してしまう、自己免疫反応による問題という事は分かっています。国内には約6〜10万人程の患者がいると推計されており、特に20〜40代女性の患者が中心です。

ヒドロキシクロロキンの効果・効能

ヒドロキシクロロキンの自己免疫疾患に効果を発揮する作用機序の全体像は明らかになっていません。現時点では、免疫系の活性化をもたらす免疫細胞同士の連絡を阻害する事で効果を得ていると考えられています。

服用後、数ヶ月程度で症状が軽快していきます。視力に関する副作用が稀に報告されているので、症状が現れた際は速やかに眼科医に相談する必要があります。

ヒドロキシクロロキンの使用方法・注意事項

ヒドロキシクロロキンの服用方法は、全身性エリテマトーデスの場合、成人で1日200～400mgになるため1～2錠の服用となります。身長や体重によって用量が適宜変動するので注意が必要です。治療効果は1～2ヶ月程度で現れる事が多く、長い場合は6ヶ月程度経過を観察する必要があります。

副作用はほとんどない薬ですが、吐き気や下痢の症状に注意が必要とされています。また、稀な報告になりますが視力や視野に異常をきたす事があるため、自己判断で対応するのではなく、眼科医など専門家に相談して下さい。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。