リピ（LIPI）EZ 10mg + 10mg 150錠

リピ（LIPI）EZの概要

リピEZは、Intas Pharma（インタスファーマ）社が製造・販売する血中コレステロールを減らすお薬です。本剤には2種類のコレステロール低下薬が含まれており、1つは肝臓でのコレステロール合成を阻害するアトルバスタチン、もう1つは小腸でコレステロールの吸収を抑制するエゼチミブが含まれています。

高コレステロール血症は血中コレステロール量が正常値よりも高くなっている状態で、症状が現れにくく長期間続くと動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳卒中を引き起こす可能性があります。高コレステロール血症は早期に発見し、治療をすることが大変重要です。

リピEZは2つの成分を併用することにより相補的な効果を発揮し、単体での治療法を上回る血中コレステロール低下効果を実現するお薬です。多くの心筋梗塞は血管内にあるプラークが破裂し、血管が閉塞することで起こります。コレステロールを十分に減らせば、プラークの安定性を高め破裂しにくくなります。すでに心筋梗塞を発症したことのある人は再梗塞の予防に繋がります。

リピ EZの効果・効能

リピEZの有効成分は、アトルバスタチン10mg、エゼチミブ10mgです。

アトルバスタチンは、肝臓でコレステロール生合成に関与するHMG-CoA還元酵素を選択的かつ競合的に阻害することでコレステロールの産生を抑制します。同系統の中でも効果が強力で、特にLDLコレステロールの低下作用が強く、さらに中性脂肪（トリグリセライド）も減らします。高いコレステロール低下効果によって、血中脂質動態を改善し、動脈硬化の進展を抑制することができます。

エゼチミブは、小腸コレステロールトランスポーター（NPC1L1）との結合で、胆汁性および食事性コレステロールの吸収を選択的に阻害することができます。一般的に悪玉コレステロールとされるLDLコレステロールが減少する一方で、善玉コレステロールであるHDLコレステロールは増加します。

リピ EZの使用方法・注意事項

リピEZの服用方法は、通常、成人の場合は1日1回1錠（アトルバスタチン／エゼチミブとして10mg/10mgまたは20mg/10mg）を食後に経口服用します。

副作用は少ない方ですが、稀に軽度の胃腸症状（吐き気や便秘など）が生じる場合があります。ごくわずかな肝機能値の変化は問題ありませんが、非常に稀に重い肝炎を引き起こすことがあります。

重い肝臓病のある方は使用禁忌です。また、腎臓病またはその既往歴のある方は横紋筋融解症を発現しやすいため、使用する際は慎重に使用する必要があります。他にも服用に注意が必要な場合や、飲み合わせの悪い薬がありますので、服用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。