ボリテック（Voritek）200mg 4錠

ボリテック（Voritek）の概要

ボリテックは、シプラ社が製造・販売する真菌感染症治療薬です。ブイフェンドと同じ有効成分をもつ海外ジェネリック医薬品になります。ジェネリック医薬品であるため、その効果の実績が確認できた上で安価に購入できるのが魅力です。

シプラ社はインドに本拠地を置くため、日本では馴染みのない企業ですが、世界80ヶ国に薬を販売する実績のあるグローバル企業となります。ボリテックの治療対象となるのは、主に難治性の真菌感染症です。カンジダやクリプトコックス、アスペルギルスなどの治療に用いられる事が多くなっています。

真菌はカビの仲間で、通常の免疫力があれば感染する事はほとんどありませんが、免疫低下時などに感染する可能性が高くなります。その性質上、完治までに時間を要する事があります。

ボリテックの効果・効能

ボリテックの有効成分は、ボリコナゾールです。アゾール系抗真菌薬に分類され、真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールの生成に影響します。結果、真菌の細胞膜合成を阻害する事で殺菌効果を得ます。

また薬の効果は、真菌に対して選択的に効果を発揮するため、他の細胞への影響は最小限になっています。真菌の細胞膜はエルゴステロールなのに対し、人間の細胞膜はコレステロールであるため別物です。

カンジダ食道炎と侵襲性カンジダにも効果的と報告されており、難治性であっても効果があるというのが特徴となっています。

ボリテックの使用方法・注意事項

ボリテックの服用方法は、初日に1回300mgの1.5錠を1日2回服用します。2日目以降は症状などに合わせて1回150mgの0.75錠又は1回200mgの1錠を1日2回食間に服用します。状況に応じて、初回は1回400mgの2錠、2日目以降は1回300mgの2錠まで増量が可能です。ただし、増量を検討する場合は、自己判断せず医師や薬剤師の指示を仰ぎながら慎重に行いましょう。成分が過剰になると副作用のリスクが高まるため注意が必要です。

主な副作用は、視覚障害や悪心、嘔吐、食欲不振、頭痛、不眠などの症状が報告されています。重度な場合、ショックやアナフィラキシーなども報告されているため、体調不良が強く現れる時や、症状が長引く時は医療機関を受診しましょう。また、服用中は車の運転や高所での作業、危険な機器の取り扱いは避けるようにして下さい。ボリテックの同成分薬は国内承認されていますが、ボリテックそのものは承認されていないため、購入するには、通販や個人輸入する必要があるので注意が必要です。また、医薬品副作用救済制度の対象外ともなるため、異変が生じないか細心の注意をしましょう。

・使用方法に関しては、かかりつけの医師などに相談してからご使用ください。
・保管方法は、高温や湿気の多い場所は避けるようにしてください。
・副作用が出た際には、医師に相談することをおすすめいたします。